ロス・スーパー・セブン

97年にオースティンで行なわれたテックス・メックス系ミュージシャンのアコースティックショーケースを母体に誕生した。



ロス・ロボスからデヴィッド・イダルゴとセサル・ロサスがキャストを、スティーヴ・バーリンがプロデューサーをつとめ、テックス・メックスの至宝フラーコ・ヒメネスらを迎えメキシカン・ルーツに迫ったアルバム『ロス・スーパー・セヴン』を98年に発表。



これが99年発表のグラミーでベスト・メキシカン・アメリカン・ミュージック・パフォーマンスを受賞し、いちやく脚光を浴びた。この二大ユニットのほか、デヴィッド・イダルゴはさらに別のユニット、ハウンド・ドッグを立ち上げ、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の一員でもあるキューバのエリアデス・オチョアのリーダー・アルバム『サブライム・イリュージョン』(99年)に参加。



また、ギタリストのセサル・ロサスは99年、入魂の初ソロ・アルバム『ソウル・ディスガイズ』を発表。もちろん、母船となるロス・ロボスは彼らの生命線であるライヴ活動を続け、『コロッサル・ヘッド』以来4年ぶりの新作『ジス・タイム』を2000年に発表。とまあ「皆さん休んでる時間あるの?」と言いたくなるような多忙な日々をぬって完成したのが、ロス・スーパー・セヴンのセカンド・アルバム、『カント』である。