山下和仁
1961年長崎市に生まれ、父、山下亨に8歳よりギターを学ぶ。1976年、日本ギター連盟主催の全国コンクールに第一位。翌77年、16歳の時にラミレス(スペイン)、アレッサンドリア国際(イタリア)、パリ国際(フランス)の世界三主要ギター・コンクールにいずれも史上最年少1位という記録を立てた。その後、日本国内や欧米に演奏旅行を重ねながら、次々と話題となる録音を発表。 1981年の自編≪展覧会の絵≫(ドイツ・レコード賞受賞)、87年の《新世界交響曲》全曲、89-91年の、≪無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ≫、≪無伴奏チェロ組曲≫、≪リュート組曲≫と、いずれも全曲を完成したバッハの連続録音などはとくに名高く、特殊な技法も併せて前人未踏の域を示した。かたわら≪アランフェス協奏曲≫、≪ソル:ギター曲全集≫、カステルヌオーヴォ=テデスコの代表作2作の世界初全曲録音となった≪ゴヤによる24のカプリチョス≫≪プラテーロとわたし≫など、ギター本来のレパートリーに達演ぶりを披露したディスクも多く、これまでにリリースされたCD、LPは65点を数える。ソロ活動の他、J.ゴールウェイ(フルート)、ゲーリー・カー(コントラバス)、L.コリエル(ジャズ・ギター)、東京クヮルテットをはじめとする名手たちとの共演でも注目を集めている。ギターのための新しいレパートリーの獲得にも積極的で、同時代の各国の作曲家たちへの働きかけ、また共同作業など、新作を生み出すためのさまざまな活動を行なっている。作曲家より献呈された作品も多い。海外主要オーケストラとの共演を含めヨーロッパ、アメリカ、アジア各地での公演も数多く、1984年トロント国際ギター・フェスティヴァルでセンセーションを招いて以来、名声は国際的にもすでに不動といえる。