カシミール
デンマークが生んだ芸術

まだ10代の頃に、首都コペンハーゲンの芸術学校に通っていたカスパー(Vo/Guitar)、マス(Bass)、アスガー(Drums)の3人が出会い、バンドを結成したのは91年のこと(後にKeyboard/Guitar担当のヘンリクが加わる)。ロックやクラシック、シンガー・ソングライター、エレクトロニック等それぞれが影響を受けた音楽は様々、よって斬新かつ壮大なスケール感を持つカシミールの世界が誕生する。バンド名の由来はレッド・ツェッペリンの曲から。デビュー作『TRAVELOGUE』を発表した94年以降、駆け抜けるようにデンマークのトップを走り続けているカシミール。セカンド『CRUZENTIAL』(96年)でソニーに移籍・ゴールドを達成、そして99年の『THE GOOD LIFE』でデンマークのグラミー賞にあたるDanish Music Awardsのなんと主要6部門を独占、デンマークの総人口の50人に1人はカシミールを買っているという記録を作ってしまった。そして記念すべき日本デビューを飾り世界20カ国でリリースされた前作『ZITILITES』は、同デンマーク的グラミー賞で7部門ノミネートされ、結果ベスト・ロック・アルバムやベスト・バンドを含む4部門を受賞。