ジョン・ピザレリ
甘いマスクと都会的で小粋なヴォーカル、そして趣味のよい7弦ギターの響き…1994年、敬愛するナット・キング・コールに捧げた好企画盤『ディア・ミスター・コール』の大ヒットで、いまや不動の地位を確立した感のあるジョン・ピザレリは、ジャズ・ギタリストとしてのみならず男性シンガーとしても屈指の人気を誇っている。その後もロバート・アルトマン監督の映画『プレタポルテ』の挿入歌も担当するいっぽう、待望のクリスマス・アルバムを制作するなど、着実にスターへの道を邁進している。かつてはハリー・コニック・ジュニアの好敵手として話題を集めたものの、いまやピザレリは自己のスタイルを築き上げた。1997年には、栄えあるブロードウェイ・ミュージカルで主役をつとめるなど、今後ますますピザレリの活躍に目が離せない。