ハンドレッド・リーズンズ
■2000年1月: バンド結成

ロンドン郊外はサレー州出身、22歳~26歳の5人組。もともと、JETPACK(エモ-パンク系)とFLOOR(ニューメタル系)という二つのバンドで活動していた彼らは、同じマネージメントを介し知り合い、1999年末に両バンドが解散したのを機に、2000年1月、今のメンバー5人でハンドレッド・リーズンズを結成。



■2000年7月: 「CEREBRA」でデビュー

最初に作成した3本のデモテープの内、1本が彼らのマネージャーの手によって、英音専誌「KERRANG!」に渡り、バンド結成後わずか数週間で、「KERRANG!」主催のイベントへの出演が決定。この時の彼らのライヴに圧倒されたロンドンのインディーズ・レーベル“FIERCE PANDA RECORDS”(フィアース・パンダ・レコーズ=作品ごとの単発契約を基本スタンスとするレーベル。これまでにアイドルワイルド、コールドプレイ、ザ・ミュージック、エンブレイス、シーフードなどのシングルをリリースし、注目を集める。)のサイモン・ウィリアムズが彼らとの契約を即決定。こうして、2000年7月末に一枚目のEP、「Cerebra」(「EP ONE」)がリリースされる。バンド結成から約半年でリリースされたこのEPは、各誌のシングル・レビューで「アメリカよ、覚悟せよ!」などと記され、UKが誇れる新世代バンドの出現を喜んだ。



■2000年8月: 「BEST NEW BRITISH BAND」獲得

その後、イギリス国内で精力的にライヴを続けた彼らは、今や「エモコアの元祖」とも言われるTHE GET UP KIDSのイギリス公演でのオープニングも務め、ショーを重ねる度にキッズやプレスの注目を集めていく。そして、2000年8月には「KERRANG! AWARDS」にてミューズ、マイ・ヴィトリオール、レイジング・スピードホーンなどの強豪たちを押しのけて「BEST NEW BRITISH BAND」を獲得!メンバー自身も「ノミネート会場に行けるだけでも充分だと思っていたのに…」と語るほどの大快挙を達成。それもバンド結成から、わずか7ヶ月後のこと。さらに、2000年末には同誌の読者投票によって「最優秀未契約バンド(Best Unsigned Band)」を獲得し、ロック・キッズ達からも熱い支持を得ていることを証明した。



■2001年3月: COLUMBIA UKとメジャー契約

その後もアイドルワイルドのサポート、「NME」での特集、RADIO ONE(イギリス国営放送)でのライヴ中継など、各メディアがこぞって彼らをフィーチャーし、2000年11月にはRADIO ONEのスポンサーによるヘッドライン・ツアーがスタート。並行して、A、RIVAL SCHOOLS、GARRISONなどの幅広いバンドのサポートも務め、確実にファン層を広げていった。当然、彼らの元にはメジャー契約のオファーが殺到。各社争奪戦の末、2001年3月にCOLUMBIA UKが契約を勝ち取る。その一ヶ月後には人気絶頂のパパ・ローチのオープニングとして、BRIXTON ACADEMYに集まった4000人の大観衆を沸かせた。



■2001年6月~: インキュバス、ミューズのオープニング etc…

メジャー契約後も彼らの快進撃は続き、2001年5月には改めてヘッドライン・ツアーを行い、6月にはインキュバスの全ヨーロッパ公演に唯一のオープニング・アクトとして参加!その堂々たるステージは、イギリスのみならず、他ヨーロッパ各国の観客からも熱狂的な歓声を浴びた。そして、8月には2枚目のEP、「EP TWO」(「Remmus」他収録)をリリース。その後、8~9月にいよいよデビュー・アルバムのレコーディングが、プロデューサー、デイヴ・サーディ(Marilyn Manson、System Of A Down、Bush)と共にNYで行われる。その合間にはイギリス最大の野外フェスティバル、READING/LEEDS FESTIVALにも出演し、レコーディング終了後の10月~11月にはミューズのヨーロッパ・ツアーのオープニングを務める。それが終わると同時に、12月までは再度ヘッドライン・ツアーがスタート。さらに、11月末には3枚目のEP、「EP THREE」(「I’ll Find You」他収録)をリリース…と、目まぐるしいスケジュールでライヴとレコーディングを繰り返す。こうした地道なツアーの日々で、バンドは着実に成長し、新たなファンを獲得していった。



■2002年5月20日: 遂にアルバム・デビュー!

そして、今年に入ってからも2月にはアッシュのオープニング、それ以降も、ほぼ毎日のようにライヴ・スケジュールが組まれ、ヨーロッパ各地でツアーを行う。そんな中、3/4にはデビュー・アルバムからの正式な1st singleとなる「If I Could」をリリース。これが、3/10付け全英シングル・チャートでいきなり19位に登場!ダンス、ポップス、ブラックものが台頭する全英チャートにおいては、特に目を引くこととなった。また、RADIO ONEやXFM(ロンドン・ローカルのラジオ局)にもローテーション入りを果たし、ますます人気が加速。こうした絶好の条件が揃う中、5/6にアルバムからの2nd single「Silver」をリリース後、5/20にはいよいよ待望のデビュー・アルバム『Ideas Above Our Station』がイギリスで発売される。NMEでも「今最もアルバムが待たれるバンド」とまで言われる彼らのアルバムは、間違いなく全英アルバム・チャートでも好ポジションにエントリーしてくるはず!