「第12回CDショップ大賞2020・クラシック賞」を受賞!
ドイツを拠点に、日本を代表するピアニストとして活躍を続けている河村尚子。2019年には2年がかりで取り組んできた「ベートーヴェン・プロジェクト」を成功裡に終え、NHK交響楽団の定期公演で矢代秋雄のピアノ協奏曲を演奏し、さらに映画「蜜蜂と遠雷」では松岡茉優さん演じる栄伝亜夜の演奏を担当するなど、日本のクラシック・シーンにおけるその存在感をますます高めている。
そんな河村が、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集①悲愴&月光」で、「第12回CDショップ大賞2020・クラシック賞」を受賞した。毎年全国のCDショップ店員の投票だけで選ばれるこの「CDショップ大賞」は店頭から全国に向けて発信出来るような、お客様にお勧めしたいアルバムを「大賞」として選出し、一般の音楽ファンに素晴らしい作品やアーティストとの出逢いを提供することを狙いとして2009年に始まった。赤・青2つの大賞の他、ジャンルごとの部門賞、地域ブロック賞なども設けられ、新しい才能、素晴らしいアルバム、そして誰かの人生を変えてしまうかもしれない作品を広く伝え届けることを目的とし、その目利きの確かさは「本屋大賞の音楽版」とも称されるほど。
今年のクラシック部門の受賞作である「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集①悲愴&月光」は、河村尚子にとってソニー・ミュージック/RCA Red Sealレーベルでの6枚目のソロ・アルバムで、「悲愴」と「月光」という名前付きの有名曲に加え、快活な第4番、深遠なアダージョを持つ第7番という初期ソナタの傑作4曲を収録。ポピュラリティの高さはもちろんのこと、ベートーヴェンに積み重ねられてきた重厚長大なイメージを剥ぎ取り、脱神話化を図るかのような、生き生きとしたしなやかな河村のアプローチが聴きものだ。
受賞に当たって、河村尚子は以下のようなコメントを寄せている。
「今回『CDショップ大賞・クラシック部門』を受賞させていただきありがとうございます。CDショップの店頭に立ってCDを販売してくださるみなさま、演奏会場でお客様のため、そして演奏家のためにCDを販売してくださるみなさまのおかげです。ピアニストは一人で演奏していますが、CDは一人では作れないもので、今回賞をいただいたアルバム『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集①』でもたくさんの方にお世話になりました。プロデューサーのフィリップ・ネーデル氏、エンジニアのミヒャエル・ブラマン氏、魔法使いのような調律師ゲルト・フィンケンシュタイン氏というドリームチームに恵まれ、素晴らしい結果を出すことができました。またピアノは、新しく開発されたベーゼンドルファーのVC280という文句の付けようのない名器を使うことができ、ブレーメンのゼンデザールという心地よい響きを持つ会場で、リラックスして録音できたアルバムでした。今年も同じ会場で続編を録音する予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。」
|アルバム情報|
『ピアノ・ソナタ集①悲愴&月光』
■品番:SICC19041(ハイブリッドディスク)
■定価:¥3,000+税
■レーベル: RCA Red Seal