ミニ・シンフォニーともいえる圧倒的なドラマを具現化~ベートーヴェン:序曲集
タワーレコード x "Sony Classical"究極のSA-CDハイブリッド・コレクション
ベートーヴェン:序曲集(2016年DSDリマスター)/ジョージ・セル
Beethoven: Overtures / George Szell
■品番 1CD:SICC-10229 ■ハイブリッドディスク1枚|SA-CD層は2ch ■発売日: 2016年6月22日予定
■定価: ¥2,500+税 ■音匠レーベル使用 ■日本独自企画 ・完全生産限定
■世界初SA-CDハイブリッド化(エグモント・コリオラン・シュテファン王を除く)
ベートーヴェンの7曲の序曲は、1963年4月に録音され一足先に交響曲第4番とのカップリングで同年に発売されたレオノーレ第3番を除き、全集完成後の1966年と1967年に録音され、2枚のLPで発売されました(レオノーレ第2番がオーバーラップ)。ちょうど全集が完成した1960年代半ばにエピック・レーベルがポップス色を強めたため、セルとクリーヴランド管は古巣コロンビア・レーベルに復帰し、コロンビアからの発売となりました。細部まで一音もゆるがせにせぬ緻密な配慮が行き届き、張りつめた生彩さがほとばしるようなリズム感で構成されたセルの演奏は、ベートーヴェンが作品に盛り込んだミニ・シンフォニーともいえる圧倒的なドラマを描き出しています。
コロンビア・レーベルの「360サウンド」のロゴ。
■オケ創立50年を寿ぐ重要アルバム~珍しいロンドン録音を含む7曲
「フィデリオ」のために書かれた4つの序曲を収めたLPは、1968年のクリーヴランド管創立50周年記念発売の1枚となりました。珍しいのは、「フィデリオ」「レオノーレ第1番」の2曲が1967年夏のヨーロッパ楽旅中、ロンドンで録音されていること。セル&クリーヴランド管のセッション録音が地元以外で行なわれたのはこの時だけです。
4つのフィデリオ/レオノーレ序曲のLPジャケットとUK盤のレーベルデザイン
■2004年以来12年ぶりのニュー・リミックス&DSDリマスタリングとなります。
■別冊解説書掲載内容
1965年のベートーヴェン交響曲全集の解説書に掲載された、メトロポリタン・オペラに関する著書でも知られるマーティン・メイヤーによるセル論のほか、セルによる独自のオーケストレーション改編を中心にその今日的意義を問う木幡一誠氏の新稿を加え、さらにセルとクリーヴランド管によるベートーヴェン作品演奏リストを付す予定です。
①マーティン・メイヤー「ジョージ・セル」(1964年)
②木幡一誠「セルのベートーヴェンの今日的意義」
③セル&クリーヴランド管弦楽団 ベートーヴェン作品演奏リスト(その2)
④曲目についてのノート
■ジャケットデザイン:MS6966(アメリカ盤)。ベートーヴェンのブロンズ像を用いたこのジャケットは、CBSソニー時代には交響曲第1番&第2番や第4番&第8番のカップリングLPにも転用されていました。
■収録曲
1.「エグモント」 序曲 作品84
2.「コリオラン」 序曲 作品62
3.「シュテファン王」 序曲 作品117
4.歌劇「フィデリオ」 序曲 作品72b
5.「レオノーレ」 序曲 第1番 作品138
6.「レオノーレ」 序曲 第2番 作品72b
7.「レオノーレ」 序曲 第3番 作品72
クリーヴランド管弦楽団
指揮:ジョージ・セル
[録音]
エグモント、レオノーレ第2番:1966年10月8日、
コリオラン、シュテファン王:1966年10月29日、
レオノーレ第3番:1963年4月5日、
クリーヴランド、セヴェランス・ホール
レオノーレ第1番、フィデリオ:1967年8月25日、ロンドン
[プロデューサー]ポール・マイヤース
[アナログ・トランスファー、リミックス、リマスタリング・エンジニア]
アンドレアス・K・マイヤー(マイヤーメディアLLC)