フリッツ・ライナー
 1888年、ハンガリーの首都ブダペスト生まれ。リスト音楽院で作曲とピアノを学び、一般大学で法律も修めている。「カルメン」で指揮者デビュー後、ライバッハ、ブダペストでオペラのポストを得た後、1914年から名門ドレスデン国立歌劇場の首席指揮者を務める。1922年に渡米し、シンシナティ交響楽団のポストを得てアメリカを根拠とした活動を始める。その後1922年から10年余りカーティス音楽院で指揮を教えている。(この時の教え子に有名なレナード・バーンスタインがいる。)シンシナティ以降はピッツバーグ交響楽団音楽監督(1936年~)、メトロポリタン歌劇場の指揮者(1948年~)として活躍、1953年から亡くなるまでの10年間音楽監督を務めたシカゴ交響楽団を全米ナンバー1と言われるまでに鍛え上げた功績がつとに高名。非情なまでに精密無比な演奏が特徴。