エレクトリック・ソフト・パレード
2001年から膨大なシングル群をリリースしつづけ、2002年に遂にデビュー・アルバム「ホール・イン・ザ・ウォール」をリリース。Qマガジンのベスト・ニューカマーを受賞し、マーキュリー・ミュージック・アワードにノミネートされエレクトリック・ソフト・パレードが、それまでのリリース・ラッシュからは考えられないような長い沈黙を経て、遂にセカンド・アルバムを完成させたそのタイトルは「ジ・アメリカン・アドヴェンチャー」。あのリリース魔の彼らが時間をかけただけのことはある、POP史に残るような素晴らしい作品だ。



その「アメリカン・アドヴェンチャー」の制作自体は、典型的な「イングリッシュ・アドヴェンチャー」といえるだろう。まず初めに、彼らは地元ブライトンで、すべてをアナログ・テープに録音することからスタートし、最後はロンドンのアビーロードですべての作業を完了した。セルフ・プロデュースで制作されたその作品は、若干二十歳とは思えない、円熟し極められたPOPの「ワザ」と、今だ熱いROCKへの熱情がぶつかり合った、奇跡的な作品だ。この作品でESPはその才能の大きさと豊かさを世界中のPOPS/ROCKファンに知らしめるだろう。シニカルなPOPファンや、手厳しいROCKファンにこそぜひ聴いて欲しい自信作である。

UKでのリリース日は10月13日を予定。日本盤リリースは、11月26日を予定している。



このアルバム発売後、UKツアーがすでにブッキングされており、11月までシングル・リリースを挟みながら続けられる。その後、12月からは早くも次回作のレコーディング。

なんと来年5月には3rdアルバムを仕上げる予定になっているようだ。リリース魔といわれるエレクトリック・ソフト・パレード。溢れ出るメロディやアイデアは、どんなに作品をリリースしても尽きないようだ。果たしてこれからどれだけの作品を、ぼくらに聴かせてくれるのか。エレクトリック・ソフト・パレ-ドの冒険は今始まったばかりだ。