「ロンバケ」発売40周年記念!! あのジャケット・アートワークとの夢のコラボ・ポスター企画第4弾はイラストレーターわたせせいぞう氏との夢のコラボレーションが実現!
発売40周年を記念して、大滝詠一や、アルバム『A LONG VACATION』と縁のある4人のイラストレーター・漫画家の皆様に「ロンバケ」ジャケットをモチーフに描いて頂いたイラストによる、コラボレーション・ポスターを作成頂くことになりました。
ロンバケ・コラボポスター企画の第1弾は、イラストレーター本秀康氏、第2弾は漫画家・久米田康治氏、第3弾は漫画家/イラストレーター江口寿史氏にイラストを制作頂き、大きな反響を呼びました。そして、本企画の最後を飾る第4弾は、イラストレーターわたせせいぞう氏とのコラボレーションが実現しました。
わたせせいぞう氏は、長年にわたり日本を代表するイラストレーターとして数々の名作を発表されており、アルバム『A LONG VACATION』のジャケットイラストを手掛けた永井博氏らと共に、1980年代という時代を象徴する数々の作品を手掛けられてきました。現在も国内外で高い評価と多くのファンに支持されています。
大滝詠一の代表曲『君は天然色』が劇中歌として使用された映画『私をくいとめて』。本作の原作小説の新聞連載時イラストと書籍化した際の表紙をわたせせいぞう氏が手掛けたというご縁や、わたせせいぞう氏と永井博氏が以前に対談をされたということもあり、この度、永井博氏のイラスト『A LONG VACATION』ジャケット×わたせせいぞう氏という、前代未聞・まさに「夢のコラボレーション」がここに実現致しました!
<わたせせいぞう氏コメント>
「大滝詠一さんを感じます!」
とボクのコミック、ハートカクテルの読者から言われたことがある。
ボクにとってそれは、大変嬉しい最大級の褒め言葉であった。
A LONG VACATIONがリリースされた1981年3月21日は、ボクはまだサラリーマンと漫画家の二足のワラジ時代だった。
夜遅く帰る電車の車窓から見える夜空に、夢を描いていた頃だ。
あのレコードジャケットを銀座の楽器店で見た時は、衝撃的であった。
絵を描くボクにとって、永井博さんのイラストは遥か彼方の憧れの作家であった。
「いいな、かっこいいな」何度も心で呟いた。
今をときめくシンガー大滝詠一さんと永井博さんのコラボに、感動しつつ、嫉妬していた。
イラストレーターという言葉は多分、永井博さんの頃から使われ始めたと記憶している。
あの時代は日本のクリエーターたちはアメリカ、ウエストコーストを意識していたと思う。
ボクの主人公のカレとカノジョの背景が永井博さんの描くプールサイドや街だったら、どんなに素敵だ ろう!
そんな思いで描き始めたハートカクテル、いつしかその背景は日本のようで日本でない、無国籍と言われたのはこの所為でもある。
後年、ボクもレコードジャケットの絵を描くことになった。
松岡直也さんやTUBEの絵の依頼だった。よし素敵な絵を描くぞ!
と奮い立たせたのは、憧れのA LONG VACATIONのジャケッ トが大滝詠一さんの歌声と共にボクのハートにあったからだ。
今回メモリアルイヤーの絵は、ボクの好きな「夢で逢えたら」を聴きながら(時には歌いながら)
楽しく描かせて頂きました。
大滝詠一さん永井博さんありがとうございます!
<わたせせいぞう氏プロフィール>
わたせせいぞう(イラストレーター・コミック作家)
1945年神戸市生まれ、北九州小倉育ち。早稲田大学 卒業後、サラリーマン生活の傍ら得意の漫画制作を始める。
1974年ビッグコミック賞入選を皮切りに、1983年より代表作「ハートカクテル」が週刊モーニ ング連載開始。作品はその後、単行本やアニメ・ドラマとなり、当時若者たちの“恋愛バイブル”とし て一世を風靡した。
また、独自のカラフルなイラストは芸術作品として も評価され、企業広告用イラストやCDジャケットな ど数多く手掛ける。
現在も「大人の休日倶楽部(JR東日本)」広告ポスターをはじめ、「季節ぴあ」表紙イラストや、連載コミック「ワンダーカクテル」「なつのの京」など精力的に活動中。