ボスとプリンスの関係:プリンス追悼「パープル・レイン」最新映像&『ボーン・イン・ザ・USA』と『パープル・レイン』の全米チャート・ヒストリーなど
●Bruce Springsteen - Purple Rain(OFFICIAL)
https://www.youtube.com/watch?v=UF576If2U8o
この「パープル・レイン」のライヴ音源はオフィシャル・サイトでフリーダウンロード可能になっています。
≫ブルース・スプリングスティーン オフィシャル・サイト(海外)
Photo by Danny Clinch
ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドがプリンスを追悼して「パープル・レイン」をショーのオープニングで演奏した。
現在“The River Tour 2016”で全米ツアー中のブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド。4月23日ニューヨーク、ブルックリンのバークレイズ・センターで行なわれたコンサートの1曲目で、先日急逝したプリンスの「パープル・レイン」を突然演奏。エモーショナルで感動的なパフォーマンスで追悼の意を表した。ブルース・スプリングスティーンは“パープル”のスカーフを首に巻き、ステージ全体が“パープル“の照明で照らし出されていた。Eストリート・バンドのギタリストのニルス・ロフグレンは、何かが乗り移ったかのような感動的なギター・ソロを聴かせてくれる。
https://www.youtube.com/watch?v=ifNyqjHHCGw
ブルース・スプリングスティーンとプリンスは、1984年の『ボーン・イン・ザ・USA』と『パープル・レイン』がほぼ同時期のリリース。『ボーン・イン・ザ・USA』は全米チャート1984年7月7日付でNo. 1を獲得、その後4週間連続No. 1となったが、8月4日付で『パープル・レイン』がNo.1を獲得し追い抜くと、『パープル・レイン』は翌年まで24週連続1位を続けることになる。同じくずっと24週間2位もしくは3位(8月11日と1985年1月5日は3位。それぞれ2位はヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの『スポーツ』、マドンナの『ライク・ア・ヴァージン』が2位でした)を守り続けた『ボーン・イン・ザ・USA』は、1985年1月19日付でNo.1に返り咲く。奇跡の復活劇とチャート争いは全米チャート・ヒストリーの中でもいまだに語り草となっている。
同じ時代を生きてきた中、お互いをリスペクトしていたようで、プリンスはブルースのファンだったこと、バックステージで会ったことなどをこちらで語っている。
https://www.youtube.com/watch?v=JQQVpSDHq-M
またブルース・スプリングスティーンは1984年のインタビューでプリンスについてこう語っている。
「プリンスのライヴは素晴らしい。俺の人生の中でこれまでに見た最高のライヴ・パフォーマーの一人だ。彼のショーは多くのユーモアもあり、面白い。俺の大好きなパフォーマーの一人なんだ。(映画『パープル・レイン』については)映画も初期のエルヴィスの映画のようでグレイトだったよ」
『ザ・リバー・ボックス』発表に伴う“The River Tour2016” は、2014年のHigh Hopes Tour以来2年振りのブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのツアーで、1980年の名盤『The River』全曲演奏を披露することでも大きな話題を呼んでいる。全米ツアーは今年の1月16日ピッツバーグからスタート。その初日公演では1月10日に惜しくも亡くなったデヴィッド・ボウイを追悼し「Rebel Rebel」を演奏。また、1月18日に急逝したイーグルスのグレン・フライを追悼し、1月19日のワシントン公演で「Take It Easy」演奏した。ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドは全米ツアーのあと、5月14日のスペイン・バルセロナを皮切りにヨーロッパ・ツアーがスタートする。現段階では7月31日のスイスのチューリッヒまでが発表されており、6月5日には世界最大級のロンドンのウェンブリー・スタジアムでの公演も控えている。
『ザ・リバー・ボックス』は2015年12月23日発売。1980年に発表した5作目のアルバム『ザ・リバー』のレコーディング・セッションでの膨大な未発表曲や当時の未発表ライヴ映像などを網羅したコレクションで、米ローリングストーン誌では「スプリングスティーン史上最高のアーカイブ・コレクション」、NPRでは「(ファンにとっての)聖杯」とも評されている。
<ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド2016年4月23日ブルックリン・バークリー・センター・セットリスト>
1. PURPLE RAIN
2. Meet Me In The City(The River Outtakes)
―――The River全曲演奏―――
3. The Ties That Bind
4. Sherry Darling
5. Jackson Cage
6. Two Hearts
7. Independence Day
8. Hungry Heart
9. Out In The Street
10. Crush On You
11. You Can Look (But You Better Not Touch)
12. I Wanna Marry You
13. The River
14. Point Blank
15. Cadillac Ranch
16. I’m A Rocker
17. Fade Away
18. Stolen Car
19. Ramrod
20. The Price You Pay
21. Drive All Night
22. Wreck On The Highway
―――――――――――――――
23. Badlands
24. No Retreat No Surrender
25. Promised Land
26. Backstreets
27. Because The Night
28. Lonesome Day
29. The Rising
30. Thunder Road
31. Born To Run
32. Dancing In The Dark
33. Rosalita (Come Out Tonight)
34. Tenth Avenue Freeze-Out
35. Shout
【参考資料】
Billboard 200 - 1984
http://www.billboard.com/archive/charts/1984/billboard-200
Billboard 200 – 1985
http://www.billboard.com/archive/charts/1985/billboard-200