ボブ・ディランの歌が流れる。映画『ストックホルム・ケース』、いよいよ本日公開!
2020.11.06
INFO
『ストックホルム・ケース』
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映画を彩るディランの4曲
「新しい夜明け」
映画の冒頭で犯人の登場とともに流れるこの歌は1970年作『新しい夜明け』に収録のアルバム・タイトル曲だが、ここで使われているのはホーンアレンジを加えた未発表だったヴァージョンで2013年に発売になった『アナザー・セルフ・ポートレイト(ブートレッグ・シリーズ第10集)』に収められている。田舎で暮らすことの希望を歌っており、ディランにしては珍しく喜びに満ちた作風に。
「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」
カントリーにアプローチし、滑らかな美声を披露した歌の数々に誰もが驚いた1969年の話題作『ナッシュヴィル・スカイライン』収録曲。当時のコンテンポラリーなカントリー・サウンドに乗せて、恋人と共に過ごす夜への気持ちを素直に表現し、甘く温かい余韻を残す。
「今宵はきみと」
「トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」と同様に『ナッシュヴィル・スカイライン』収録曲でアルバムの最後を飾っていた。ミディアム・テンポでキレのある演奏をバックに、放浪を思いとどまり愛する女との生活を選ぶ男を描き、家族との幸せな日々を送っていたディランの私生活を彷彿させる。
「明日は遠く」
1972年発売『グレーテスト・ヒット第2集』に未発表曲として収録された歌で、1963年にNYタウン・ホールで録音されたライヴ・ヴァージョン。数多くのカバーが存在するが、中でもエルヴィス・プレスリーのヴァージョンはよく知られておりディランのお気に入りだ。アコースティック・ギターの演奏に乗せ、破局を予感しながらも恋人と過ごす日々を待ちわびる切なさ漂う歌で、ヴォーカルの表現力が素晴らしい。映画『ストックホルム・ケース』ではキーとなる歌だ。