ボブ・ディラン”MusiCare Person Of The Year”受賞。
豪華アーティスト集結トリビュート・コンサート開催! ディラン40分にも及ぶ伝説のスピーチ!
自分の作品を取り上げてくれたアーティスト達へ謝辞。

2015.02.09



毎年恒例グラミーの前夜祭的に行なわれる「MusiCares Person Of The Year」授賞式。2015年、今年の受賞者はボブ・ディラン。3年ぶり通算36作目の新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』リリース直後のUS時間2月6日に、ロサンゼルスのコンヴェンション・センターにて授賞式典と豪華アーティストによるボブ・ディラン・トリビュート・コンサートが行なわれた。ディランにゆかりのあるブルース・スプリングスティーン、ニール・ヤング、ジャクソン・ブラウンをはじめ、BECK、ノラ・ジョーンズ、ジャック・ホワイトなどディランズ・チルドレン的な若手アーティストまで、総勢17組のボブ・ディランをリスペクトするスーパースター達が彼の数々の名曲を独自の解釈でパフォーマンスした。

 

ブルース・スプリングスティーンが「天国への扉」を演奏した後、元米大統領ジミー・カーター氏が登壇し、ボブ・ディランを紹介。今夜の主役であるボブ・ディランが登場し、受賞スピーチを行なったが、当初10分の予定だったところ、過去例をみない40分にも及ぶものとなり、普段ほとんどインタビューを受けることがないボブ・ディランの「伝説のスピーチ」として今後語り継がれるものになった。その中でも多くを割いたのが、自分の作品をとりあげてくれたピーター、ポール&マリー、ザ・バーズ、ザ・タートルズ、ソニー&シェール、パーヴィス・ステイプルズ、ステイプルズ・シンガーズ、ニーナ・シモン、ジミ・ヘンドリックス、ジョニー・キャッシュ、ジョーン・バエズへの感謝の言葉。

 

ザ・バーズ、ザ・タートルズ、ソニー&シェールへは「彼らは僕の曲をトップ10ヒットにしてくれたけれど、わたしはポップ・ソングライターではなかった。なりたいと思ったことすらなかった。でもそういうことになったのはよかったよ。彼らのヴァージョンはコマーシャルみたいだったけど、わたしは特に気に留めなかった。50年経ったら、わたしの曲がコマーシャルに使われることになったんだから。それもよかったね。そういうことになってよかった」。

 

ジミ・ヘンドリックスへは「ジミ・ヘンドリックスを忘れる訳にはいかない。わたしがジミの演奏を実際に観たのは、彼がジミー・ジェームズ・アンド・ザ・ブルー・フレームズとかいう名前のバンドにいた頃だった。ジミは歌ってすらいなかった。ただのギタリストだったんだ。彼は、誰も全く注目していなかったようなわたしの些細な曲を、成層圏の隅まで轟かせて、どれも名曲にしてくれた。ジミにも感謝しなければ。彼がここにいてくれたらと思う」。

 

またジョニー・キャッシュへは「わたしにとって彼はヒーローだ。ジョニーは気性の激しい人だった。わたしがエレクトリック・ミュージックをやっていることを批判されているのを知った彼は、雑誌に〝黙ってアイツを歌わせろ“と、彼らを叱る手紙を投稿したんだ。ジョニー・キャッシュの生きていたハードコアな南部のドラマの世界では、そんなものは存在しなかった。誰も誰かに何を歌えとか、何を歌うなとか、指図したことなんてなかったんだ」。

 

60年代初期、プロテスト・ソングを共に歌った盟友ジョーン・バエズへは「今も昔もフォーク・ミュージックの女王だった」と称賛。ディランはまた、自身の歌声を酷評する評論家たちを揶揄し、ちょっと皮肉も込めた攻撃も忘れなかった。「彼らが同じことをレナード・コーエンに言わないのは何でだろうね?。どうして俺は特別扱いなんだろうね?」

 

そして、「わたしの曲に対してこのような評価を与えてもらって光栄だ。ここまでの道のりは長く、厳しく、努力もした。わたしが作った曲はシェークスピアが若い時に見た歌劇のようなものかもしれない。当時も的外れだし、今も的外れだ。わたしは今もなお、もがき続けている。いつかまた会うことを願っている」と語り、ボブ・ディランはステージを後にした。

 

この夜、ボブ・ディラン自身のパフォーマンスは行なわれなかったが、このスピーチのあとニール・ヤングが「風に吹かれて」を感動的に披露。トリビュート・コンサートのラストを飾り、歴史に残る、夢のような奇跡の夜は幕を閉じた。

 

ボブ・ディランは、これまでにグラミー賞を10度受賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、ロックの殿堂、ソングライターの殿堂、ピューリッツァー賞特別賞、アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章他、数々の栄誉を受賞。ここ10数年はノーベル文学賞候補として毎年取りざたされている。今回のMusicCares Person Of The Yearの受賞でまた一つ輝かしい栄誉を獲得した。ボブ・ディランの全世界トータル・アルバム・セールスは1億2500万枚以上。

 

新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はアメリカン・クラシックの名曲を独自の解釈でカバーしたもので、米ローリング・ストーン誌では「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これは甘い囁きなどではない。サスペンスなのだ」と称賛。LAタイムズ紙「深遠で、テーマ的には痛烈でもある」、テレグラフ紙「類稀なアルバム」など、全世界中から大絶賛のレビューが寄せられている。

 

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MusicCares Person Of The Year 2015のセットリストはこちら。

 

【MusicCares Person Of The Year 2015 Set List】

1. Beck "Leopard-Skin Pill-Box Hat"
ベック「ヒョウ皮のふちなし帽」(1966『ブロンド・オン・ブロンド』収録曲)
2. Aaron Neville "Shooting Star"
アーロン・ネヴィル「シューティング・スター」(1989年『オー・マーシー』収録曲)
3. Alanis Morissette "Subterranean Homesick Blues"
アラニス・モリセット「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」(1965年『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録曲)
4. Los Lobos "On A Night Like This"
ロス・ロボス「こんな夜に」(1974年『プラネット・ウェイヴス』収録曲)
5. Willie Nelson "Señor (Tales Of Yankee Power)"
ウィリー・ネルソン「セニョール (ヤンキー・パワーの話)」(1978年『ストリート・リーガル』収録曲)
6. Jackson Browne "Blind Willie McTell"
ジャクソン・ブラウン「ブラインド・ウィリー・マクテル」(1991年『ブートレッグ・シリーズ第一集』収録曲)
7. John Mellencamp "Highway 61 Revisited"
ジョン・メレンキャンプ「追憶のハイウェイ61」(1965年『追憶のハイウェイ61』収録曲)
8. Jack White "One More Cup Of Coffee"
ジャック・ホワイト「コーヒーもう一杯」(1976年『欲望』収録曲)
9. Tom Jones "What Good Am I?"
トム・ジョーンズ「ホワット・グッド・アム・アイ?」(1989年『オー・マーシー』収録曲)
10. Norah Jones "I'll Be Your Baby Tonight"
ノラ・ジョーンズ「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」(1967年『ジョン・ウェズリー・ハーディング』収録曲)
11. Dereck Trucks And Susan Tedeschi "Million Miles"
デレク・トラックス&スーザン・テデスキ「ミリオン・マイルズ」(1997年『タイム・アウト・オブ・マインド 』収録曲)
12. John Doe "Pressing On"
ジョン・ドー「プレッシング・オン」(1980年『セイヴド』収録曲)
13. Crosby, Stills & Nash "Girl From The North County"
クロスビー・スティルス&ナッシュ「北国の少女」(1963年『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録曲)
14. Bonnie Raitt "Standing In The Doorway"
ボニー・レイット「スタンディング・イン・ザ・ドアウェイ」(1997年『タイム・アウト・オブ・マインド 』収録曲)
15. Sheryl Crow "Boots Of Spanish Leather"
シェリル・クロウ「スペイン革のブーツ」(1963年『時代は変る』収録曲)
16. Bruce Springsteen "Knockin' On Heaven's Door"
ブルース・スプリングスティーン「天国への扉」(1973年『パット・ギャレット&ビリー・ザ・キッド』収録曲)
   
―The 39th President of the United States Jimmy Carter introduces Bob Dylan―
 
17. Neil Young Blowin' In The Wind"
二―ル・ヤング「風に吹かれて」(1963年『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』収録曲)


開演前のレッド・カーペットではレディー・ガガ&トニー・ベネット、アークティック・モンキーズ、リッチー・サンボラ&オリアンティ、ジョシュ・グローバン、トム・モレロ、ジェフ・ブリッジス、ダーニ・ハリスン(元ビートルズ・ジョージ・ハリスンの息子)、デヴィッド・フォスター、ポール・ウィリアムス、ラン・ラン、リック・オケイセック(The Cars)、ドン・ウォズ、アル・ゴア他錚々たる面々が登場。会場には元ビートルズのリンゴ・スターの姿もあった。

 

【MusiCare Person Of The Yearについて】

詳しくはこちら


 



【ニュー・アルバム情報】

ロック界最重要アーティスト・ボブ・ディラン。

2012年『テンペスト』以来3年ぶり、通算36作目のニュー・アルバム

 

ボブ・ディラン /  BOB DYLAN

『シャドウズ・イン・ザ・ナイト/ Shadows In The Night』

2015年2月4日発売  SICP-4391   ¥2,400+税

購入する

配信はこちら

<収録曲>

1.アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー

2.ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ

3.ステイ・ウィズ・ミー

4.枯葉

5.ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ

6.魅惑の宵

7.フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ

8.君よいずこ?

9.ホワットル・アイ・ドゥ

10.ザット・ラッキー・オールド・サン

 

「すべて一発録り。カヴァーされすぎて本質が埋もれてしまった曲たち。本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのさ」
by Bob Dylan

 

●ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー!

 

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●『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』関連動画

「ステイ・ウィズ・ミー」

https://www.youtube.com/watch?v=tt1BBubMHzM

「フル・ムーン・アンド・エンプティ・アームズ」

https://www.youtube.com/watch?v=6S7nTLeMdAk

 

●ボブ・ディラン日本公式サイト

https://www.sonymusic.co.jp/bobdylan


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