ボブ・ディラン『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』全世界で大絶賛のレビュー!
ボブ・ディランの3年ぶりのアルバム『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』がいよいよ2月4日発売。アメリカン・クラシックの往年の名曲10曲を彼一流の芸術的な解釈で取り上げた『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、ディランにとって36枚目のスタジオ・アルバムであり、世界的ヒットとなった2012年の『テンペスト』以来となる作品である。ジャック・フロスト(ボブ・ディラン自身)がプロデュースを手がけたこの作品におけるディランのユニークなアプローチは、30人編成のオーケストラ向けの複雑なアレンジを、自身の5人編成のバンドで演奏する独特の洗練化を施したもの。
『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』に対する反応は熱烈なものがあり、世界中から大絶賛のレビューが届いている。ローリング・ストーン誌ではデヴィッド・フリック氏が「本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。これはクルーニング(囁くような歌い方)ではない。サスペンスなのだ」。ロサンゼルス・タイムズ紙ではランドール・ロバーツ氏が「一生分の壮大な感情。それがこの優美で、ときに息を呑まされる。奥が深く、テーマ的には痛烈であり、本質を感じ取ることができるように見事に監督されている」。また、UKでもザ・ガーディアン紙、MOJO誌でどちらも5つ星の満点を獲得。
『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のレビューはこちら
●ローリング・ストーン誌
★★★★(5点満点中)
「静かに扇動的であり、説得力がある。…明日には手にすることのできないものを静かに享受しているような感触を思わせる。 本作で大いに衝撃的なのが、ディランの歌である。ディランの焦点の合わせ方や歌い方は、テンポの存在感が微かな中、彼が言葉や音を伸ばし、風変わりな形でリズムに乗る様子が、60年代後半当時の彼の振る舞いや鮮やかさを思い起こさせる。これはクルーニング(囁くような歌い方)ではない。サスペンスなのだ」・・・デヴィッド・フリック(ローリング・ストーン誌)
●MOJO誌
★★★★★ (5点満点中)
「数え切れないほどの同年代のアーティスト達がグレイト・アメリカン・ソングブックの作品集を録音してきた中、このコンセプトに対しディランが全面的に見事な貢献を果たした『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は、どんな定義をもってしても過去の焼き直しではない。『シャドウズ』における彼の歌は、スタジオ内外を通じて、長年の中でも最高の歌唱である。彼はメロディとともに滑空し、ゆったりとメロディの中へ入り込んでいきながら、これらの珠玉の楽曲が与えてくれる旅を楽しんでいる。…その多くは、年季の入った素材から死を取り上げた曲まで、初老を感じさせるテーマによって構成されている。しかしこの類稀なアルバムは、死に際の虫の息というよりはむしろ新鮮さがほとばしっている。そしてそのタイムレスな魅力は、死よりも生に向けて語りかけられているのだ」・・・マイケル・シモンズ(MOJO誌)
●ロサンゼルス・タイムズ紙
「10曲。34分間。野外に腹から着地するリスクを厭わず、スピン反転しながら崖から飛び降りる者のような怖いもの知らずの心が伝えてくれる、一生分の壮大な感情。それがこの優美で、ときに息を呑まされる『シャドウズ』でディランと彼のバンドが見せてくれる姿なのだ。…奥が深く、テーマ的には痛烈であり、本質を感じ取ることができるように見事に監督されている。…『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はじっと座って、大音量で集中して意図的に聴くと、最も良さが味わえるアルバムである。ディランがまたもや予測を覆し、そのような経験に満ちたキャリアをまたもや転換させながら、自身の英知を聴き手に分け与えつつ、他者たちの中で独自性を際立たせている作品なのだ」・・・ランドール・ロバーツ(ロサンゼルス・タイムズ紙)
●ザ・ガーディアン紙
★★★★★ (5点満点中)
「ディランの作品としては『タイム・アウト・オブ・マインド』以来の、最もストレートに楽しめるアルバムかも知れない。彼はスタンダードに取り組んだロック・スター達がギッシリと名を連ねる中に加わる、意外な候補者である。それもそのはず、これらの曲を彼以前にフランク・シナトラがすべて歌っているにも関わらず、彼は彼らしいやり方で、まばゆい効果を見せているのだ」・・・アレックス・ペトリディス(ザ・ガーディアン紙)
●ザ・テレグラフ紙
★★★★★ (5点満点中)
「『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』はかなりゴージャスな作品である。耳に残る感動的な演奏の中、老人が思い出、失われた愛、後悔、勝利の喜び、色褪せてゆく希望について語り続けるというサウンドである。不気味でもあり、ほろ苦くもあり、うっとりするほど心を動かされるこの作品は、この25年間の中でも最高のディランの歌唱を聴かせてくれる。…類稀なアルバムである」・・・ニール・マコーミック(ザ・テレグラフ紙)
●USAトゥデイ紙
「ディランほどの名声を持ったソングライターが解釈的な歌に挑戦するというのは祝福に値する。自分のものとは違うアメリカのポップスの伝統や、曲や歌詞に対する彼の誠実な心配りや認識は、素晴らしいものである」・・・イライサ・ガードナー(USAトゥデイ紙)
●ノー・ディプレッション誌
「『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のサウンドは水のような透明感がある。ディランが歌う言葉の一つ一つ、音符の一つ一つが聞こえるだけでなく、歌い始める前に息を吸い込む音や、メロディラインを吐息で終えるところまで聞こえるのだ。楽器の音は、たまに聞こえるホーン・セクションや柔らかく繊細なドラムスですら、彼の声をかき消すことがない。聴き手がマイクに近づいているかのような感触は、このアルバムを作り手本人と恐らく同じくらいにパーソナルなものに感じさせる。ディランはこれらの曲を親密に歌っている。時には会話のように、感情やユーモアを込めながら。…『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』は私たちへの早めのバレンタイン。誰かの腕の中で、忘れかけた往年のフォーマルなステップを踊りながら聴きたい音楽である。聴きながら記憶を辿り、夢を見、そして何よりも感じたいアルバムだ」・・・アン・マーガレット・ダニエル(ノー・ディプレッション誌)
『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』のリリースと時を同じくして、AARP・ザ・マガジンにはディランとの約10000字にわたるインタビューが掲載される。同誌編集長のロバート・ラヴによるインタビューはディランのキャリアの中でも有数の長さであり、フランク・シナトラの不朽の影響力、アーヴィン・バーリン、新作のレコーディング、若者が'40年代や'50年代の曲を「陳腐」と思うかどうか、アメリカにおける大企業の影響力、1960年代半ばに自身が送っていた隠遁生活、テレビなしで育ったことをはじめ、幅広いトピックが網羅されている。
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