ブラッド・スウェット & ティアーズ

奇才アル・クーパーが中心となり、ロック、ジャズ、ブルース、カントリーなどさまざまな要素を取り入れた新感覚のアメリカン・ミュージックを創るという発想のもとに結成された9人編成バンド、ブラッド・スウェット&ティアーズ。

デビュー作「子供は人類の父である」は68年にリリースされ、全米TOP50ヒットとなるが、その直後に中心人物のアル・クーパーがソロ活動に専念するため脱退。同時にホーン・セクションも脱退し、バンドは、新たに加入したイギリス人シンガーのデヴィッド・クレイトン・トーマスを中心としたジャズ・ソウルよりのスタイルへの路線を移行して、1969年に2作品であり代表作となる「血と汗と涙」を発表する。この作品は全米1位を記録。「ユーヴ・メイド・ヴェリー・ハッピー」「スピニング・ホイール」という2曲のビッグ・ヒット(いずれにも全米2位を記録)をも生んだ。