ベイ・シティ・ローラーズ
ベイ・シティ・ローラーズ
1970年代のイギリスが生んだ最大のアイドル・グループ。1965年にスコットランドのエジンバラで結成された学生バンド“アンバサダース”を母体に、その後,“サクソンズ”での活動を経て、1967年ごろから“ベイ・シティ・ローラーズ”としての活動をスタート。本国イギリスでは1971年に「朝まで踊ろう」でレコード・デビュー。このデビュー・シングルこそ、いきなり全英でトップ10に入るヒットを記録したが,しかし、最初のうちは彼らも苦労の連続だった。不遇時代を経て,1974年に看板ヴォーカリストとなるレスリー・マッコーエンが加入。この後、彼らは「想い出に口づけ」「太陽の中の恋」「サタデイ・ナイト」「バイ・バイ・ベイビー」など、イギリスだけでなく,ヨーロッパ各国やアメリカでもシングル・ヒットを連発して,世界中で人気爆発。「サタデイ・ナイト」は、1976年にみごと全米NO.1に輝く大ヒットを記録している。メンバーの生まれ故郷のスコットランド特有の“タータン・チェック”の衣装を身にまとい,“タータン・ハリケーン”と呼ばれた一大旋風を巻き起こし,世界中のティーンエイジャーを熱狂させるなど、社会現象になるほどの人気を集めた彼らの最盛期は1974年から1978年。人気絶頂期のメンバーは、レスリー・マッコーエン(vo)、エリック・フォークナー(g)、スチュワート“ウッディ”ウッド(b, key)、アラン・ロングミュアー(g, b, key)、デレク・ロングミュアー(ds)という顔ぶれの5人だった。

その後,1979年にグループ名をシンプルに“ザ・ローラーズ”に改名して、従来のポップなイメージからの脱却を図って再出発。しかし、1981年に解散。1982年に行われた人気絶頂期のメンバーによる再結成コンサートを契機に,その後はメンバーの離合集散を繰り返しながら,現在も活動を続けている。