アダム・グリーン
1981年5月29日生まれの23歳。10代で結成したモルディ・ピーチズが、NYアンダーグラウンド・シーンで人気を呼び、ラフ・トレードと契約。2001年のサマーソニックにも出演を果たすなど、アート、ロック、フォーク・ファンの注目を集める。シンガー・ソング・ライターとしての才能を開花させた彼は、モルディー・ピーチズの活動を停止させ、ソロ・キャリアをスタートさせる。NYのマーキュリー・ラウンジ、ルナ・ラウンジなどNYアンダーグラウンド・シーンの中心的なクラブの中心的な存在となった彼は、ソロ・アルバム「フレンズ・オブ・マイン」をリリース。リバティーンズとのジョイント・シングルを発表するなど、UK/USの垣根を越え,今最もリスペクトされるアーティストである。03年5月にベン・クウェラーとともに来日。会場で即売CDが売切れるなど、新たなファンを獲得した。

フォーキー、かつ毒のあるROCKが満載のソロ・デビュー・アルバム。モルディ・ピーチズ時代からソングライティングに定評のあったアダムだが、その才能を一気に開花させた作品となった。どの曲もその独特の視点と、抜群のメロディ・センスに彩られた佳曲ぞろい。モルディ・ピーチズ時代の実験性は影を潜め、そのメロディそのもので勝負している。元モダン・ラヴァーズのジョナサン・リッチマンなどが引き合いに出される、その飄々としたルックスも含めて、アダム・グリーンの魅力を収めた1枚。