POP ETCの音楽のすごいところは、
他の誰にも真似できない、独特な人懐っこさを持っているところ。
80's,90'sの既聴感に隠された、彼らだけのメロディーとムード。
これはどんな優れたミュージシャンでも、なかなか示すことのできないアイデンティティーだ。
俺も欲しい!

── 尾崎雄貴(Galileo Galilei)

クリスの透明Blueなヴァイブレーションが好き

── かんのようこ

体は勝手に踊りだす。声にはどこか哀愁のある独自の世界観。
そして、聴くと心の中に眠ってたわたしの大切な記憶と寄り添ってくれる。
昔から知ってる友達のように。

── 木村カエラ

 ニューヨークを拠点に活動する3人組、POP ETC(ポップ・エトセトラ)。ソニー・ミュージック移籍第一弾、待望のメジャー・デビュー・アルバムとなる新作『スーベニア』が完成(これまでにインディで3作リリースしており、今作で通算4枚目)。バンド名通りの「ポップ」なメロディが満載、そして、彼ら自身がこのアルバムのサウンドを「NEW NEW WAVE」(NEW WAVEの進化形)と呼んでいるが、1980年代の英国のポップなニュー・ウェーヴの香りが満載!
2015年10月から11月にかけて、盟友Galileo Galileiの秋の全国ワンマンライブツアーの東京・名古屋・大阪公演オープニングアクトとして出演のため急遽来日。10/30(金) 大阪・BIGCAT、11/01(日) 名古屋・E.L.L、11/06(金) 東京・Zepp DiverCityの3公演に出演し、世界に先駆けて日本でいち早く新曲も披露した。ライブのMCやツイッターでは日本語に果敢にトライするなど、日本への愛情と造詣は驚くほど深い。そんな彼らの新作には象徴的な曲が日本のみのボーナストラックとして収録される。

日本盤のみのボーナス・トラックには「プリーズ・ドント・フォーゲット・ミー」をGalileo Galileiの尾崎雄貴(Vo.&G.)がヴォーカルで参加した日本語ヴァージョンと、POP ETCがプロデュース&作曲したGalileo Galileiの楽曲「ジョナサン」のPOP ETCによる英語ヴァージョンを収録。日米の音楽の架け橋ともいえる、コラボレーションが実現!洋楽、邦楽の垣根を超え、新しいタイプの日本型ヒットを目指す。

NEW ALBUM
『SOUVENIR/スーベニア』

souvenir
  1. Please Don't Forget Me (YouTube)
    プリーズ・ドント・フォーゲット・ミー(1st Single)
  2. Vice
    ヴァイス
  3. I Wanted To Change The World But The World Changed Me
    アイ・ウォンテッド・トゥ・チェンジ・ザ・ワールド・バット・ザ・ワールド・チェンジド・ミー
  4. Running In Circles
    ランニング・イン・サークルズ
  5. What Am I Becoming? (YouTube)
    ホワット・アム・アイ・ビカミング
  6. Backwards World
    バックワーズ・ワールド
  7. Your Heart Is A Weapon
    ユア・ハート・イズ・ア・ウェポン
  8. Beating My Head Against The Wall
    ビーティング・マイ・ヘッド・アゲインスト・ザ・ウォール
  9. Bad Break (YouTube)
    バッド・ブレイク
  10. I'm Only Dreaming
    アイム・オンリー・ドリーミング
  11. <日本のみのボーナストラック3曲収録>
  12. Please, Don't Forget Me featuring Yuuki Ozaki (Galileo Galilei)
    プリーズ・ドント・フォーゲット・ミー featuring Yuuki Ozaki (Galileo Galilei)
    *Galileo Galileiの尾崎雄貴日本語ヴォーカル・ヴァージョン
  13. Jonathan (Live Acoustic English Version)
    ジョナサン(Live Acoustic English Version)
    *Galileo Galileiの曲をPOP ETCが英語カバー
  14. Salvation
    サルヴェイション(未発表曲)

「この2年間は日本を第2の故郷と呼んでいいほどの時間を日本で過ごしているからね。2013年と2014年は、ニューヨークと大体同じくらいの時間を 東京で過ごしたんだ。Galileo Galilei、菅野よう子、木村カエラといった素晴らしい日本のバンドやアーティストとの仕事で過ごしたこともあったし、純粋に日本を体験して、現地の友だちと過ごす時間もあった。日本にいるといつもインスピレーションを受けるんだ。世界の中でもお気に入りの場所のひとつだね。新作には日本で書いた曲もあるし、思い出がたくさん詰まって いる。10年後にこのアルバムをまた聴いてみたら、その時どこに居たとしても、きっと日本のことを思い出して、僕の心を日本に連れて行ってくれるだろうね」(クリストファー・チュウ)

日本での長期滞在後、ニューアルバムの制作に着手。遂に2012年のアルバム『POP ETC』以来4年振りとなるニュー・アルバムが完成となった。新作は彼らの最大の魅力ともいえる80’sフレイヴァーのポップ・ミュージックが満載。彼らは今回のアルバムのジャンルを称して、「NEW WAVE」の進化形という意味合いで「NEW NEW WAVE」と呼んでいる。また、このアルバムは権力や力だけでは物事を変えられないというメッセージ、そのフラストレーションから生まれたアルバムと語る、最高にエモーショナルで、最高にメロディアスで、かつ哀愁を帯びたメランコリックな作品。

彼らが、今回のレコーディングでインスパイアを受け、影響を受けたアーティストたちはTears For Fears 、The Cure、Dire Straits、New Order、Kate Bush、Peter Gabriel。新作のサウンドが、どこか80年代の英国のポップなニューウェイヴを感じるのはそのせいかもしれない。プロデュースはPOP ETC名義のセルフプロデュース。ミックスは伝説的ボブ・クリアマウンテン(Rストーンズ、Bスプリングスティーン、Dボウイ他)、ニール・アブロン(リンキン・パーク、ウィーザー他)らが手掛けている。

TRACK BY TRACK ~日本との関わり~

2013年ガリレオ・ガリレイや木村カエラなどのレコーディングで日本に長期滞在。日本にいるときに作った曲やインスピレーションを受けた曲が新作に収録。クリスはアルバム収録曲と日本とのかかわり合いをこう語った。

Please Don't Forget Me
“まだデモ段階の頃日本でガリレオ・ガリレイのイベントで初めてライヴ演奏したんだ。日本で初めて生音で出して聞いた時、あと日本のオーディエンスの反応を見た時、これはイケるかもと思った“
Vice
“「表参道コーヒー」に行く時、表参道を歩いてる時に歌詞のフレーズを想い付き、それがぐるぐる頭の中を回っていた。そのあとで曲として完成させたんだ”
Backwards World
“「逆の世界」という意味だけど、日本にいる時日本人の職人技に驚いたんだ。例えばとんかつの「とんき」。 切る人、揚げる、皆さんがそれぞれ誇りを持って仕事に没頭してる。威厳がある。日本のアーティストやスタジオの人もみなちゃんとしてる。アメリカの人たちは結構適当なんでね(笑)”
Bad Break
“この曲のビデオはカラオケ!日本でカラオケ行った時、流れている映像に驚いたんだ。なんでパンクの曲なのに、関係ない映像が流れてるの?って。とっても面白かったからそれをイメージして作った。映像はカラオケのカメラ・クルーから逃げてる、みたいなイメージなんだ”
I'm Only Dreaming
“弟がある晩送ってくれたインストゥルメンタルに合わせて、渋谷の小さなアパートで書いたんだよ”

タイトルの意味

アルバムのタイトル『スーベニア』の意味についてこう語っている。

「今回のアルバムは今までのどのアルバムよりも長い時間をかけたんだ。ひたすら曲を書き続けて、何百もの曲を作った。ちょうど人生的にも良いことや悪いことがたくさん起こって、クレイジーな時期だったんだよね。だから、そういうちょっとクレイジーな人生経験をして、学んだことがたくさんあったんだ。そういう意味で、この過去2年間くらいは僕たちにとって、ある種のスーベニア(お土産)みたいだなって思ったんだよね。僕たちの人生の中のこの時期の“思い出”が詰まった記念品っていう感じかな」(クリストファー・チュウ)

POP ETC=日本が大好き

生まれが日本

クリスは日本で生まれた(1985年生まれ)。アメリカと中国のハーフ。横須賀で2歳までいた。本人は覚えてないが、母親が日本好きで自宅にに日本に関するものがたくさんあったそう。

食べ物

日本食大好き。ラーメン、つけ麺が大好き。中目黒、恵比寿とか行きつけの店あり。食べログとかも見てる。今回大阪ではうどん、たこ焼き、初めて行った名古屋では手羽先、みそかつ、きしめん、ひつまぶし、東京では差し入れのおつな寿司の稲荷さんとか。お気に入りは以前に日本に来た時に行った目黒の「とんき」

「3人ともラーメンが大好きなんだ!ラーメンではつけ麺がみんな好きだな。アメリカではなかなか 美味しいつけ麺は食べられないからね。ニューヨークにもラーメン屋さんはいくつもあるけど、どこもそんなに 美味しくないんだよ。。。それに、つけ麺が食べられるラーメン屋さんは全米でまだ2-3店舗しか見つけられていないんだ。東京ではいくつか行きたいつけ麺屋さんがあるよ。一つはナカメにある「和利道(わりと)」や 恵比寿にある「AFURI」とかね(笑)」

日本で行ったところ

東京、大阪、京都はもちろん、日本に長期滞在してる時北海道、長野、金沢、高知から沖縄まで日本中の様々なとこに。

「一番大好きなところは「中目」(ナカメ)。どこもよかったけど、金沢の兼六園や食べ物が素敵だった。家族のような友人もたくさんいて、日本の友人の自宅でやった餃子パーティも最高だった」

日本の好きなアーティスト

山下達郎(日本語でカバーしたことあり)、はっぴいえんど、細野晴臣、YMO、くるり、ユーミン、米米クラブ(渋谷の「のんべい横町」で聞いた)などなど。作家では村上春樹も読んだ

「日本のバンドでは、はっぴいえんどが大好き。後に細野さんがYMOへ進化していったのもすごい。僕たちも絶えず進化していくバンドでいたいな」

日本のアニメ

日本の文化、アニメにも影響を受けた。

「子供の頃「カウボーイ・ビバップ」が好きだった。その音楽をやってた菅野よう子さんは元々知ってたので一緒にできることが嬉しかった。あとは宮崎駿のアニメも見てきた(思い出ぽろぽろ/英題:Only Yesterday)」