ジミ・ヘンドリックス、ノエル・レディング、ミッチ・ミッチェルの3人によるザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスが、主に67年を中心にイギリスの放送局BBCに遺した放送用のライヴ音源を集大成したのがこのアルバム『BBCセッションズ』だ。
「サタデイ・クラブ」「リズム・アンド・ブルース」「トップ・ギア」「トップ・オブ・ザ・ポップス」「レイト・ナイト・ラインナップ」「ハプニング・フォー・ルル」という人気番組で放送されたこれらの貴重な音源からは、ジミ・ヘンドリックスという不世出の才能からほとばしる熱気のようなものが確かに伝わってくるだろう。今回のリイシューに際し、ほとんどライヴでは演奏されなかったという貴重な音源「真夜中のランプ」が加えられ、またボブ・スミートン監督によるドキュメンタリーDVD(日本語字幕付き)では、BBCの関係者らによる貴重な証言が聞ける。
01. | フォクシー・レディ | 10. | イントロデューシング・ジ・エクスペリエンス |
02. | アレクシス・コーナー・イントロダクション | 11. | 真夜中のランプ |
03. | 窓からはい出せ | 12. | キャットフィッシュ・ブルース |
04. | リズム・アンド・ブルース・ワールド・サーヴィ | 13. | ストーン・フリー |
05. | フーチー・クーチー・マン | 14. | ラヴ・オア・コンフュージョン |
06. | トラヴェリング・ウィズ・ジ・エクスペリエンス | 15. | ヘイ・ジョー |
07. | ドライヴィング・サウス | 16. | ハウンド・ドッグ |
08. | ファイア | 17. | ドライヴィング・サウス |
09. | 可愛い恋人 | 18. | ヒア・マイ・トレインAカミン |
01. | 紫のけむり | 11. | ヘイ・ジョー(オルタネイト・テイク) |
02. | キリング・フロア | 12. | マニック・デプレッション |
03. | レディオ・ワン | 13. | ドライヴィング・サウス(オルタネイト・テイク) |
04. | 明日まで待って | 14. | ヒア・マイ・トレインAカミン(オルタネイト・テイク) |
05. | デイ・トリッパー | 15. | ア・ハプニング・フォー・ルル |
06. | スパニッシュ・キャッスル・マジック | 16. | ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン) |
07. | ジャミン | 17. | ルル・イントロダクション |
08. | アイ・ウォズ・メイド・トゥ・ラヴ・ハー | 18. | ヘイ・ジョー |
09. | フォクシー・レディ(オルタネイト・テイク) | 19. | サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ |
10. | ア・ブランド・ニュー・サウンド | 20. | 真夜中のランプ(ボーナス・トラック) |
『BBCセッションズ』
監督:ボブ・スミートン/制作:チップス・チッパーフィールド
エグゼクティヴ・プロデューサー:ジェイニー・ヘンドリックス&ジョン・マクダーモット
1998年作品 本編収録時間:23分55秒
● 解説:デイヴィッド・シンクレア、ジョン・マクダーモット、大鷹俊一
● 歌詞対訳付き
● 日本語字幕付き
● PCM Stereo
「ジミ・ヘンドリックスをどのように形容してもいいが、彼はブルースの達人である。それが彼の本質だ。とんでもないブルースマンなのだ」--ビリー・コックス
ジミと縁の深いこのベーシストの発言を待つまでもなく、ギターの変革者ジミ・ヘンドリックスのルーツはこの「ブルース」という、アメリカ南部に端を発する音楽であることは間違いない事実である。もともとは以前のジミの音源の権利者アラン・ダグラスが94年に編集したものだが、貴重な音源を含むこの編集盤の出来は意外なほどよく、ジミ・ヘンドリックスという不世出の音楽家が、どのような出自でこのような音楽に没入するに至ったかを理解する手助けとなる1枚であることは間違いないであろう。2003年にアレックス・ギブニーらによって制作された映像が今回のリリースにあたっては付けられており、ジミとブルースという音楽の結びつきへの理解をよりいっそう深めてくれるものとなっている。
01. | ヒア・マイ・トレインAカミン(アコースティック) | 07. | ワンス・アイ・ハド・ア・ウーマン |
02. | ボーン・アンダー・ア・バッド・サイン | 08. | ブリーディング・ハート |
03. | レッド・ハウス | 09. | ジャム292 |
04. | キャットフィッシュ・ブルース | 10. | エレクトリック・チャーチ・レッド・ハウス |
05. | ヴードゥー・チャイル・ブルース | 11. | ヒア・マイ・トレインAカミン(エレクトリック) |
06. | マニッシュ・ボーイ |
『ジミ・ヘンドリックスとブルース』
制作:アレックス・ギブニー、ジェイニー・ヘンドリックス&ジョン・マクダーモット
2003年作品 本編収録時間:29分30秒
● 解説:リトフェイン・プリジョン、ジェフ・ナヌッシュ、大鷹俊一
● 歌詞対訳付き
● 日本語字幕付き
● PCM Stereo
ジミ・ヘンドリックスの生涯のステージのうち、もっとも有名で、もっとも鮮烈な印象を後世に残したのが、このウッドストック・フェスティヴァルでのもの。このフェスはニューヨーク州の郊外で1969年8月に行われたもの。エクスペリエンスはすでに解散しており、ジミはミッチ・ミッチェル(ds)、ビリー・コックス(b)、ラリー・リー(g)らと結成したジプシー・サン&レインボウズで出演。時間が押し、トリの彼らが演奏したのはすでに朝となっていた。いずれも圧巻の演奏だが、ノイズまみれの激しいギター・フィードバック・サウンドによってずたずたに破壊され、再構築されたアメリカ国歌「星条旗」は、やはり圧巻。泥沼のヴェトナム戦争を続けるアメリカの状況を音で奏し、60年代という時代そのものを象徴する伝説的なパフォーマンスとなった演奏である。
01. | イントロダクション | 05. | レッド・ハウス |
02. | 愛のメッセージ | 06. | ラヴァー・マン |
03. | ヒア・マイ・トレインAカミン | 07. | フォクシー・レディ |
04. | スパニッシュ・キャッスル・マジック | 08. | ジャム・バック・アット・ザ・ハウス |
01. | イザベラ | 05. | 紫のけむり |
02. | ファイア | 06. | ウッドストック・インプロヴィゼイション |
03. | ヴードゥー・チャイルド(スライト・リターン) | 07. | ヴィラノヴァ・ジャンクション |
04. | 星条旗 | 08. | ヘイ・ジョー |
● 解説:デイヴィッド・フリック、大鷹俊一
● 歌詞対訳付き