アメリカン・ミュージック・バンドと名乗った革新性溢れる実力バンドのデビュー作。

『ア・ロング・タイム・カミン』エレクトリック・フラッグ

1. キリング・フロア
2. グルービン・イズ・イージー
3. オーバー・ラビング・ユー
4. シー・シュッド・ハブ・ジャスト
5. ワイン
6. テキサス
7. 輪になって座れ
8. ユー・ドント・リアライズ

9. アナザー・カントリー
10. イージー・ライダー

<ボーナス・トラック>
11. サニー
12. ミステリー
13. ルック・イントゥー・マイ・アイズ
14. ゴーイン・ダウン・スロー

1968年作品。マイケル・ブルームフィールドは、バリー・ゴールドバーグ、ニック・グレイヴナイツ、バディ・マイルスらとエレクトリック・フラッグを結成。今作のライナーにマイケル自身がコメントしたように、バンドは別名アメリカン・ミュージック・バンドと名乗り、ブルースのみならず、街のざわめきや人々の沈黙に至るまでの幅広い音楽や音を標榜し志向しました。ホーン・セクションを取り入れるなど、ブルースの枠を越えたバラエティに富む曲にチャレンジし、どの曲も質の高い出来上がりの傑作に仕上がっています。注目すべきマイケルのギタープレイは、彼らしい伸びやかさを持った音色で充実振りを発揮し、バンドとのコンビネーションも申し分ない出来上がりですが、彼はこのデビュー作に参加するだけで後に脱退してしまいます。CD化に際し、4曲のボーナストラックが付け加えられ、この傑作を一層価値ある物にしました。

●完全生産限定盤
●A式ジャケット、内袋付
●'88年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

その後のロックに多くの可能性をもたらす事となった、実験と柔軟性に満ちた傑作。

『スーパー・セッション』マイケル・ブルームフィールド、アル・クーパー、スティーヴ・スティルス

1. アルバートのシャッフル
2. ストップ
3. マンズ・テンプテーション
4. 彼の様式化された神聖なる威厳
5. リアリー
6. 悲しみは果てしなく
7. 魔女の季節

8. ユー・ドント・ラヴ・ミー(夜明けに恋はない)
9. ハーヴェイの作った曲

<ボーナス・トラック>
10. アルバートのシャッフル(ノー・ホーンズ・ミックス)*
11. 魔女の季節(ノー・ホーンズ・ミックス)*
12. ブルース・フォー・ナッシング
13. ファット・グレイ・クラウド (未発表)

1968年作品。その後のロックの可能性を広げる結果となったあまりにも有名なアルバム。68年、まさにロックが形を変えていこうとしていた時期にアル・クーパーがマイク・ブルームフィールド、スティーヴ・スティルスの2人を迎えて制作したセッション・アルバム。前半はアルとマイクがブルースを中心としたセッション。後半のスティーヴとアルのセッションはよりロック色の強いものとなっている。セッションと言う概念をロックで実証した画期的かつエッセンシャルなロック史に残る傑作。デジタルリマスターに加えボーナストラック4曲(スーパー・セッションから3曲、及び『フィルモアの奇蹟』のアウト・テイクと思われるマイク・ブルームフィールドをフィーチャーしたライヴ)が収録されグレードアップされました。

●完全生産限定盤
●A式ジャケット、アド袋付
●'03年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

アル・クーパーの残した数あるセッションの中でドラマを秘めた緊張感溢れる最高傑作。

『フィルモアの奇蹟』マイケル・ブルームフィールド / アル・クーパー

Disc.1
1. マイク・ブルームフィールドのオープニング・スピーチ
2. 59番街橋の歌 (フィーリング・グルーヴィー)
3. アイ・ワンダー・フー
4. 神聖にして犯すべからず
5. ウェイト
6. メリー・アン
7. 愛の終る日まで
8. ザッツ・オール・ライト
9. グリーン・オニオン

Disc.2
1. アル・クーパーのオープニング・スピーチ
2. ソニー・ボーイ・ウィリアムスン
3. ノー・モア・ロンリー・ナイツ(寂しい夜はいらない)
4. ディア・ミスター・ファンタジー
5. 激しい恋はもうたくさん
6. 終曲(フィナーレ) / 逃亡者

1968年作品。アル・クーパーの残した数々のセッション・アルバムの中でも最高傑作と称される2枚に及ぶ大作です。サンフランシスコにあったフィルモア・オーディトリアム(俗にいうフィルモア・ウェスト)で3日間にわたって行われたライヴを収録。この一大イベントは、アル・クーパーとマイク・ブルームフィールドのコンビでセッションが始まりますが、途中でマイクが倒れてしまいます。急遽エルヴィン・ビショップやカルロス・サンタナが召集され、抜けた穴を見事にフォローするというドラマが作品の裏に隠されています。当時「59番街橋の歌」はこちらがオリジナルと思っていたロック・ファンもいたほど、ライヴながら完成度が高く代表的な名演になっています。巨匠ノーマン・ロックウェルによるイラストのジャケットも印象的な傑作です。

●完全生産限定盤
●E式Wジャケット、アド袋付
●'05年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

主に作家として数多くの作品を提供してきた、評判高きニックの初のソロ・アルバム。

『マイ・レイバー』ニック・グレイヴナイツ

1. キリング・マイ・ラヴ
2. ジプシー・グッド・タイム
3. ホーリー・モーリー
4. ムーン・チューン
5. マイ・レイバー
6. スロー・ユア・ドッグ・ア・ボーン

7. アズ・グッド・アズ・ユーヴ・ビーン・トゥ・ディス・ワールド
8. ウィントリー・カントリー・サイド

<ボーナス・トラック>
9.ワーク・ミー・ロード
10.ボーン・イン・シカゴ(未発表)

1969年作品。シカゴに生まれサンフランシスコで活躍していたニック・グレイヴナイツの初のソロ・アルバムになります。自作曲がポール・バターフィールド・ブルース・バンドやジャニス・ジョプリンに取上げられ、数多くのバンドやセッションに参加して存在感を増して、ニックは次第にその名を知られていきます。今作は『永遠のフィルモア・ウェスト』と対のようなアルバムで、『永遠のフィルモア・ウェスト』で使われなかった同時期のライヴ音源が収録されています。よって名義はニックながらもマイケル・ブルームフィールドの絶頂期の演奏が楽しめる内容になっています。又、ライヴとは別に3曲のスタジオ録音も収録。一定の評価を得ながらも永らく入手困難となっていた隠れた名盤と呼ぶに相応しい一枚です。

●完全生産限定盤
●A式ジャケット、アド袋付
●'08年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

『フィルモアの奇蹟』の続編的なイベントを収録したライヴで世界初CD化の快挙!

『永遠のフィルモア・ウェスト』マイケル・ブルームフィールド

1. イット・テイクス・タイム
2. オー・ママ
3. ラヴ・ガット・ミー
4. ウエストサイドのブルース
5. ワン・モア・マイル・トゥ・ゴー
6. イッツ・アバウト・タイム

7. カーメリータ・スキッフル

<ボーナス・トラック>
8.イフ・アイ・エヴァー・ゲット・ラッキー(未発表)
9.ストロンガー・ザン・ダート(未発表)

1969年作品。アル・クーパーとの『フィルモアの奇蹟』の成功により、その続編的なイベントが企画されます。会場は前回同様で69年内に閉鎖が決まったフィルモア・ウェスト。集ったミュージシャンは、マイケル組とも呼べそうなマーク・ナフタリン、ニック・グレイヴナイツらに加え、特別ゲストにタジ・マハールとジェシ・デイヴィスが参加。これにホーン・セクションが加わり、マイケルの絶頂期の演奏が楽しめるアルバムとなりました。彼の流麗なギターは、その美しい音色を存分に発揮。特に、タジ・マハールとジェシ・デイヴィスが参加した「ワン・モア・マイル・トゥ・ゴー」は、スローな展開で多くの聴き所を持った素晴らしい出来上がりとなっています。

●完全生産限定盤
●A式ジャケット、アド袋付
●'08年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

マイクの探求していた多様性に富んだ音楽スタイルが存分に楽しめる初のソロ作品。

『マイケル・ブルームフィールドの冒険』マイケル・ブルームフィールド

1. 恋人に会ったなら
2. フォー・エニワン・ユー・ミート
3. 古き良き仲間
4. 長い夜
5. イッツ・ノット・キリング・ミー
6. 今度会ったら
7. マイケルの嘆き

8. ホワイ・マスト・マイ・ベイビー
9. ワンズ・アイ・ラヴド・アー・ゴーン
10. ドント・シンク・アバウト・イット・ベイビー
11. グーファーズ

<ボーナス・トラック>
12. 古き良き仲間(未発表)
13. スロー・ジュライ・ブルース(未発表)

1970年作品。記念すべき第一弾のソロ・アルバムで、『永遠のフィルモア・ウェスト』の後に録音されたスタジオ作品になります。今作のレコーディングに参加したのは、フィルモア・ライヴの時とほぼ同じで、ニック・グレイヴナイツ、マーク・ナフタリン、ジョン・カーン等の名が並んでいます。この時期のマイケルは非常に多くの作品に参加しており、ブルース・ギタリストとして極めて大きな存在でした。ここでは新境地を打ち出すかのように、彼の幅広い音楽的な素養をベースに、ルーズでリラックスした出来となりました。その大きな特徴として彼自身が味と暖かみのあるヴォーカルを披露しておりサウンド面においても、これまでと比べてギターは控え目な演奏に止まっています。70年代に入り、彼本来のブルースに深く根ざした音楽的なスタイルが変遷していきますが、それを物語った出来上がりとなりました。

●完全生産限定盤
●A式ジャケット、アド袋付
●'08年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

3人のスターによる豪華なセッション・アルバムでホワイト・ブルースの記念碑的作品。

『三頭政治』マイケル・ブルームフィールド、ジョン・ハモンド、DR.ジョン

1. チャ・ドゥーキィ・ドゥー
2. ラスト・ナイト
3. アイ・ヤイ・ヤイ
4. ジャスト・トゥ・ビー・ウィズ・ユー
5. ベイビー・レット・ミー・キス・ユー
6. ショー・バウト・トゥ・ドライヴ・ミー・ワイルド
7. イット・ハーツ・ミー・トゥー

8. ロック・ミー・ベイビー
9. グラウンド・ホッグ・ブルース
10. プリティ・シング

<ボーナス・トラック>
11.アイ・ヤイ・ヤイ
12.ザ・トリップ

1973年作品。ブルースをベースに音楽活動を続けてきた3人のアーティストによるコラボレーション・アルバム。ブルース・ギタリストとして不動の人気と実力を手にしていたマイケル・ブルームフィールドを中心に、有名なプロデューサーを父に持ち、カントリー・ブルースを長く歌っていたジョン・ハモンド、引く手あまたのセッション・ピアニスト&ヴォーカリストであるニューオリンズ出身のDR.ジョンが集いました。各々が培ってきた個性がブルース・スタンダードのなかでぶつかり合い、融合し、ホワイト・ブルースの結晶ともいえる出来上がりになりました。

●完全生産限定盤
●A式ジャケット、内袋付
●'08年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付

37歳で亡くなった後に発売された、マイクの黄金期のキャリアを振り返る“追悼盤”。

『ヘイ!ブルームフィールド!』マイケル・ブルームフィールド

Disc.1
1. アイ・ガット・マイ・モージョー・ワーキン(未発表)
2. インタビュー
3. ボーン・イン・シガゴ(未発表) / ポール・バターフィールド・ブルース・バンド
4. テキサス / エレクトリック・フラッグ
5. インタビュー
6. キリング・フロア / エレクトリック・フラッグ
7. ユー・ドント・リアライズ / エレクトリック・フラッグ
8. ワイン / エレクトリック・フラッグ
9. インタビュー
10.アルバートのシャッフル / マイケル・ブルームフィールド&アル・クーパー

<ボーナス・トラック>
11.アイヴ・ガット・ユー・イン・ザ・パーム・オブ・マイ・ハンド
12.ゴーイング・ダウン・スロー / エレクトリック・フラッグ
13.リアリー

Disc.2
1. ストップ / マイケル・ブルームフィールド&アル・クーパー
2. アイ・ワンダー・フー / マイケル・ブルームフィールド&アル・クーパー
3. インタビュー
4. キリング・マイ・ラヴ / ニック・グレイヴナイツ
5. グーファーズ
6. イット・ハーツ・ミー・トゥー / マイケル・ブルームフィールド、ジョン・ハモンド、DR.ジョン
7. リラキシン・ブルース: ジミー・ヤンシー、サニーランド・スリム&オーティス・スパンへのブルース(未発表)
8. ウッドヤード・ストリート(未発表)
9. ミッドナイト・オン・マイ・レディオ(未発表)
10. ホワイ・ロード、オー・マイ(未発表)
11. イージー・ライダー / エレクトリック・フラッグ

<ボーナス・トラック>
12.ビーン・トリーテッド・ロング
13.サミー・ノーズ・ハウ・トゥ・パーティ(未発表)
14.テル・ミー・パートナー(未発表)

1983年作品。マイク・ブルームフィールドが1981年2月にドラッグの過剰摂取により37歳で亡くなった後、発売された2枚組となる”追悼盤”です。この作品は、コロンビアに在籍していた時代までの彼のキャリアをコンパクトにまとめたもので、未発表曲やマイクのインタビュー音源も収録し価値ある企画に仕上がっています。「ボーン・イン・シガゴ」は1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルの音源となりますが、マイクらのバンドはこの時ボブ・ディランのバックを務めエレクトリック・サウンドが大きな話題を呼びました。ディスク2の6から9にかけては未発表曲が並びますが、いずれも70年代に録音されたもの。マイクの絶頂期はコロンビア時代の音源にあり、そうした点からも貴重なトラックになっています。

●完全生産限定盤
●E式Wジャケット、内袋付
●'08年デジタルリマスター
●解説・歌詞・対訳付