ザ・クラッシュ『ライヴ・アット・シェイ・スタジアム』/ THE CLASH "LIVE AT SHEA STADIUM"

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1. コズモ・ヴァイナルイントロダクション Kosmo Vinyl Introduction

2. ロンドン・コーリング London Calling

3. ポリス・オン・マイ・バック Police On My Back

4. ブリクストンの銃 Guns Of Brixton

5. トミー・ガン Tommy Gun

6. 7人の偉人 The Magnificent Seven

7. アルマゲドン・タイム Armagideon Time

8. 7人の偉人(return) The Magnificent Seven (return)

9. ロック・ザ・カスバ Rock The Casbah

10. トレイン・イン・ヴェイン Train In Vain

11. 出世のチャンス Career Opportunities

12. スペイン戦争 Spanish Bombs

13. クランプダウン Clampdown

14. イングリッシュ・シヴィル・ウォー English Civil War

15. シュド・アイ・ステイ・オア・シュド・アイ・ゴー Should I Stay Or Should I Go

16. アイ・フォート・ザ・ロウ I Fought The Law

「ザ・フーとシェイ・スタジアム公演をやったんだ。ああいう場所で〈出世のチャンス〉をやるのは楽しかったね。
その6年前にはキャムデン・タウンでこの曲を書いていたのに。」
(ジョー・ストラマー)

「ツアー中は、シェイ・スタジアムの時もそうだったけど、ピート・タウンゼントがよく楽屋にやってきて、
一緒にサッカーをして遊んでいたよ。シェイでは向こうの楽屋に来いと言われたから行ったら、
(ロジャー・)ダルトリーとか情けない顔をした間抜けなやつらがいたけど、俺たちに話しかけもしてくれなかったよ。
それで、ピートは俺たちと一緒にこっちの楽屋に戻ってきたんだ」
(ポール・シムノン)

「シェイ・スタジアムでの演奏は楽しかったよ。前座だったけどエキサイティングだったし、俺たちは会場がも
のすごく小さかろうとものすごく大きかろうと、どこでも演奏できることにいつもプライドを持っていたからね。
あそこではビデオ(シュッド・アイ・ステイ・オア・シュッド・アイ・ゴー)を録ったんだ」
(ミック・ジョーンズ)

1982年10月12、13日、NYのシェイ・スタジアムでザ・フーのオープニング・アクトを務めた時の幻のライヴ音源が遂にリリース。当時この公演は録音され、2枚組ライヴ・アルバムとしてリリースされる予定だったものの、1983年5月28日のUS・フェスティヴァルの後、ミック・ジョーンズの解雇とともにお蔵入りとなってしまった、いわく付きの音源。

1982年は2月に最初で最後の来日公演が実現し、その後5月には『コンバット・ロック』発売、「ロック・ザ・カスバ」「ステイ・オア・ゴー」が全米大ヒット。しかしアルバム発売直前にトッパー・ヒードンが薬物中毒のためクビになり、元メンバーのテリー・チャイムスが古巣に一時呼び戻され。。。そんなごたごたの中でもツアーを続け、かつてない大成功をつかむ。そんなアメリカへ殴り込みをかけた真っ只中のこの巨大スタジアムのライヴではメンバーの気合の入り方は尋常ではなく、素晴らしいステージを繰り広げている。これまではこのときのライヴより「ステイ・オア・ゴー」と「出世のチャンス」のライヴ映像がビデオ・クリップとしてオンエアーされている。

ビートルズのシェイ・スタジアム、ボブ・ディランのロイヤル・アルバート・ホール、ローリング・ストーンズのオルタモント、ザ・フーのリーズ、ジェイムズ・ブラウンのアポロ・シアター、ジョニー・キャッシュのフォルサム刑務所、セックス・ピストルズののウィンターランドetc. ROCK N' ROLLの歴史の中で語り継がれて行くであろう伝説のライヴ!

ニューヨークのシェイ・スタジアムで録音された『ライヴ・アット・シェイ・スタジアム』は、このバンドの衝撃的な全盛期をとらえている。エネルギーと攻撃的な姿勢に満ちている『ライヴ・アット・シェイ・スタジアム』は、ジェイムズ・ブラウンのアポロ・シアター公演、ザ・フーのリーズ公演、ジョニー・キャッシュのフォルソム・プリズン公演に匹敵する史上有数のライヴ録音として特徴づけられるに違いない。

ザ・フーが全米で行った解散ツアーの前座を務めたザ・クラッシュは、伝説のシェイ・スタジアムで2日間のライヴ(1982年10月12・13日)を行った。グリン・ジョーンズの録音による本作には、2日目の演奏が全曲収録されている。前座だったにもかかわらず、ニューヨーク・ポスト紙はこの日のライヴを「あのライヴにはザ・フーのファンと同じくらいクラッシュのファンが来ていた」とレポートした。本作は、現存する数少ないクラッシュの未発表音源として、ファンから長年の間待望されてきた。テープは、故ジョー・ストラマーが転居のために荷物をまとめていたときに発掘したものである。

ザ・クラッシュは全米ツアーに先駆けて5枚目のアルバム『コンバット・ロック』を発表した。同作に収録されているシングル〈シュッド・アイ・ステイ・オア・シュッド・アイ・ゴー〉は、全米でヘヴィ・ローテーションとなった。続くシングル〈ロック・ザ・カスバ〉は全米トップ40ヒットとなり、MTVでヘヴィ・ローテーションとなった。『ライヴ・アット・シェイ・スタジアム』では、バンド名を冠したデビュー・アルバムに参加したクラッシュの初代ドラマー、テリー・チャイムズがドラムを叩いている。

1964年の開場以来、野球チームニューヨーク・メッツのお膝元となってきたシェイ・スタジアムは、非常に伝説的なコンサートの数々の舞台となってきた。初めて演奏したのは、1965年のザ・ビートルズ。そのコンサートの成功により、スタジアムが大規模なコンサートの会場となり得ることが証明された。その後長年の間にシェイ公演を行った他のアーティスト達には、ザ・ローリング・ストーンズ、ブルース・スプリングスティーン、サイモン&ガーファンクルなどがいるが、残念ながら寿命を迎えてしまったシェイ・スタジアムは、「ライヴ・アット・シェイ」のリリース日辺りに取り壊されることになっている。