プロデュース:ザ・ダスト・ブラザーズ
ゲスト:デイヴ・グロール(フー・ファイターズ/元ニルヴァーナ)、ペイジ・マッコーネル(フィッシュ)、ウォーレン・フィッツジェラルド(ヴァンダルズ)他
street date 2002.05.22 EICP94 \2,520(w/tax)


ジャック(JB)とカイル(KG)の最強デコボコ・コンビ=テイネイシャスD!
KG:なあジャック、このアルバムが出たらオレたちもっとモテるかなあ?
JB:モテんに決まってんじゃんか!だからオレ、チンコ立て伏せやって準備してんだ。
KG:チンコで体支えられんのか?ちなみに何回くらいできんの?
JB:1回できりゃあ充分さ!

 俳優が本業のジャック・ブラックとカイル・ガスによる2人組。まったく鳴かず飛ばずの俳優だった2人が互いに唄が好きなことを知り、だいたい1995年頃に素晴らしきテネイシャスDを結成。LAにあるカイルの自宅でプレイし始める。1999年、米HBOで放映された、かれらがホストを務める「電波少年」アメリカ版というべきコメディ番組「テネイシャスD」があまりに面白いが故に一気に大ブレイク。デイヴ・グロール(元ニルヴァーナ〜現フー・ファイターズ)やスパイク・ジョーンズ(「マルコビッチの穴」等)らの目にも止まり、更なる爆発的カルト人気を集めるようになる。他にもベック、インキュバス、ウィーザー、パール・ジャムなど、テネイシャスD・フリークはめちゃくちゃ多い。彼らの痛烈なジョークと過激なパフォーマンスで知られるツアーはソールド・アウトを連発している。
 ジャック・ブラックは、2000年公開の映画「ハイ・フィデリティ」で、ここ日本でもじわじわと人気を高めているが、グウィネス・パルトロウと共演し、「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟が監督を務めた映画「愛しのローズマリー(原題:SHALLOW Hal)」(2002年6月公開予定)でブレイク必至と目されている。他にも「ネヴァーエンディング・ストーリー3」(94)、ジム・キャリーと共演した「ケーブルガイ」(96)、「エネミー・オブ・アメリカ」(98)、「オレンジ・カウンティー」(デイヴ・グロールが曲提供)(01)など、数多くの映画でその超強烈な個性を発揮している。また、フー・ファイターズ「ラーン・トゥ・フライ」、ベック「セックス・ロウズ」のミュージック・ビデオにも起用されるなど、ジャックはまさに引っ張りだこ。
 かのダスト・ブラザーズ(ビースティー・ボーイズ、ベック、ハンソン、ローリング・ストーンズ、スマッシュ・マウス他)が本作のプロデュースを務め、デイヴ・グロールがドラムとギターで参加(7曲)し、彼らへの敬意を表している。尚、ややシリアスな1stシングル「ワンダーボーイ」のPVは、スパイク・ジョーンズの手によるものである。
 2002年の彼らは、MTV2のオジー特番「The Ozbournes」のTVスポットに登場、夏にはオズフェストへの参加も決定している。