2002年5月6日 月曜日
再び、ロンドンにいる。アジア方面に向かう前に、何日かゆっくり過ごすために やっ て来たんだ。ロンドンにいるにもかかわらず仕事に追われてない状態って、なんだ か 不思議な気分がするもんだよ。自分でも、何をしていいんだかわかんなくなっちゃ う んだよね。新しいところで何枚か、かなりクールなアルバムを買ったよ。ええっ と、 誰だっけ・・・（正確にはＶｅｌｏｃｉｔｙ Ｇｉｒｌの）の“ｎｏｔｈｉｎｇ”っ ていう曲は本当に好きだな。それから、Ｃｏｒｎｅｒｓｈｏｐの新しいアルバムも か なりイイ感じだね。
さて、今日はテイト・モダン美術館に行って、どんなモダン・アートがあるか チェッ クしてきたよ。これまで見たことのあるモダン・アートの中で最高にクールだった も のの一つは、サンフランシスコ近代美術館で見たヤツなんだ。「サンプリング」と い うタイトルのインスタレーションなんだけど、実際には、有名なハリウッド映画か ら 採った曲や音をモンタージュ技法で組み合わせたのを、３つのヴィデオスクリーン で 同時に流してるっていうものなんだ。そのインスタレーションは、本当に信じがた い ような音の情景を作り出していて、実際問題、今日のどんなポピュラー音楽よりも 鋭 い緊迫感を持って、僕に語りかけてくるものがあった。この説明で、わかったよ ね。
サンフランシスコを出発する前に、ちょっと早めだったけど、自分の家で、愛する 人 たちと自分の誕生日を祝うことができた。すばらしくて、シンプルで、心のこもっ た 贈り物ももらったし、映画『スーパーガール』のＤＶＤみたいなバカげたプレゼン ト も本当に楽しめたよ。あれはおそらく、史上最低の映画だよね。すごく、おもしろ い んだけどね。そうやって、自分の家に戻って、すっかりリフレッシュできたってい う のはホントによかったよ。
ええっと・・・、この勤勉な働き者から、どんな伝達事項があったんだっけ？ 僕 は 絶え間なく、旅に出て・・・、プロモーションをやって・・・、ヴィデオクリップ の 撮影をこなしてきたけれども、そろそろ今年のコンサートツアーのスケジュール表 を 準備しようとしてるところなんだ。きっと、すごく楽しくなるだろうな。
そろそろ、始めなくちゃいけない。別に、誰に呼ばれてるわけでもないけど。で も、 それが僕のやるべきことなんだ。
キス、Ｄ
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