darren
darren hayes




2002年4月18日 火曜日

ドイツはケルンのとある古いお城にいる。二、三百年ほど前に、見たところ明らかに大邸宅として建てられたお城なんだけれども、建てさせて住んでいた人たちにとってはあまりにも小さすぎたということで、その人たちが出て行った後はそのまま打ち捨てられていた。でもさ、非常に皮肉なことに、巨大なお城としか思えない代物なんだけどね。いまじゃあ改築されて、とても過ごしやすいホテルになっているんだ。僕は、このお城の歴史を感じさせるところが好きだ。例えば、ささやかれてからあまりにも長い時間が流れたために、今ではすっかり忘れ去られてしまったひそひそ声の会話が廊下で聞こえてきそうなところとか。「幽霊が出そうな雰囲気」だって言いたいわけじゃないんだけど・・・、でもこのお城には絶対、過去を感じさせるようなおもむきがあるんだからね。
オーストラリアではすばらしい時間を過ごしたよ。忙しかったけど、仕事をしてるっていう感じがホントにしなかった。ここ、ヨーロッパにやってくる前に、カリフォルニアで二日間オフがあったんだけれども、その間、砂漠の中で、プールサイドに座って過ごしてたんだ。正直な話、いま、あのプールがホントに恋しいよ。それから・・・、オーストラリアでは僕の愛犬オビに再会して(オビはオーストラリア在住なもので)、僕らはずいぶん長いこと一緒に遊んだよ。オビの写真もここに載せとくからね。これが、オビの世界初公開っていうことになるわけだ(ブリスベーンでのライブのときステージに登場したのをのぞけばね・・・。でも、そのときオビは、まだほんの子犬だったから・・・)。とにかく・・・、オーストラリアの家に帰ったとき、オビがいつも僕のことを覚えていてくれるというのはとても幸せなことだよ。
でもでも、やるべき仕事は山ほどあるし、ありがたいことに、ライブ・パフォーマンスの機会も本当に多いから。今のバンドと演奏するのは本当に楽しいんだ。単に、僕が一日中自分のことについてだらだら話してる・・・っていう感じのライブをやるのと、本当の意味で、歌い、感情をあらわし、演奏し、・・・何かを共に創造していくことができるライブをやれるっていうのとでは、本当に本当に大きな違いなんだよ。そういう真の意味でのライブがバンドと一緒にできて、最高なんだ。
そろそろ行って、何か食べて、いろいろ振りかけて、あちこち洗わなきゃ。別に、必ずしもその順番でやらなくたっていいんだけど。さあ、新しい一日の始まりだ。
それじゃあ、元気でね。
キス、D



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