■「僕たちは今もここにいる。大変なとき、悲劇、落ち込んだり、いろいろあったけど、いつだって楽しい時間(ハイ・タイムズ)を掴んで離さないようにしながら」 ———ジェイ・ケイ。60〜70年代ソウル、ファンク、ジャズの要素をベースにしつつ、リアルタイムのクラブ・ミュージックのエッセンスを吸収し、ブームを巻き起こしたアシッド・ジャズ。90年代始め、インコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズらと共に英国からアシッド・ジャズ・シーンを牽引したバンド「ジャミロクワイ」と、フロントマンのジェイ・ケイ( Jason Kay)。バンド名は<ジャム・セッション>とアメリカの先住民族<イロコイ族>に由来する。1992年、たった一枚のシングル「When You Gonna Learn」で世界中の音楽ファンに衝撃を与え、ソニー・ミュージックとアルバム8枚という異例の大型契約を勝ち取り、93年にアルバム『ジャミロクワイ』(Emergency on Planet Earth)でデビュー。96年には、「ヴァーチャル・インサニティ」を収録した3rdアルバム『トラベリング・ウィズアウト・ムーヴィング〜ジャミロクワイと旅に出よう』 が日本国内だけで150万枚の大ヒットを記録。2010年には、日清カップヌードルのテレビCMに本人が出演して話題を呼んだ。