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Vo.Gu 鈴木雄太
藍色、明け方の色が一番似合う曲です。「朝露しぶきをあげた葉がゆらゆら風と遊ぶ」僕が好きなフレーズ、いつも通りの毎日へ誘う優しい鐘の音でこのアルバムは始まります。
Ba.金野倫仁
一曲目は時の鐘。アルバムタイトルである「明け方のメタファー」というテーマに辿り着くきっかけになった一曲だと思います。涙を拭って立ち上がろうとする人と、その背中を押す手、メロディとリズムの関係がちょうどそんな感じ。だから、くじけてしまったあの時を、なんとなく許してくれるような暖かさがあるのです。
Dr.伊東賢佑
このアルバムを形成するのになくてならない曲。オーソドックスなシャッフルビートに挑戦しました。陽のイメージがあるリズムパターンなので、ここに二人はどうアレンジしてくるか楽しみでしたね。
合わせた瞬間鳥肌がたったのを覚えています。
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Vo.Gu 鈴木雄太
この曲が持つ力強さは時の鐘で扉を開けた心を一気にアルバムの世界へ巻き込んでいきます。ただし、どんなに駆り立てられても高揚しても、重要なのは深呼吸。
Ba.金野倫仁
僕自身が表現したかったのは、際どいバランス。ちょっと危なっかしいけど、いざという時に頼りになるような、そんな魅力的なアイツ。笑。不確かな現実を歌っているけど、決して後ろは向かないところが鈴木雄太らしかったり。ボールじゃないよ、ドールだよ!(賞味期限切れ)
Dr.伊東賢佑
中島オバヲさんのパーカッションが入ったことで丸みを帯びたループするグルーヴを表現できました。アレンジに関しては、あまり詰め込み過ぎず静と動を意識しましたね。ライブではまた違った表情が見れると思います。
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Vo.Gu 鈴木雄太
懐かしい。こうゆう曲を歌えるのはPragueのVoでいる特権、冬から春への架け橋になる曲。高速道路を走ると通り雨は窓の上で本当に虫のようになる、雨虫。
Ba.金野倫仁
「花束」の制作時期からメロディだけはあった曲。どこか懐かしい空気が流れているのは、サビのメロディや独特のローファイ感によるところが大きいのかな。それとは裏腹に、演奏は現在進行形。過去を振り返る時も勿論あるけど、現在もそんなに悪いもんじゃないと思うんだよなぁ。
Dr.伊東賢佑
華やかで伸びやか、どことなく歌謡的な匂いのするサビメロを引き立たせるために、リズムは敢えて鋭くソリッドめにしました。サビが四つ打ちになることも含めダンサブルな楽曲でもありますね。
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Vo.Gu 鈴木雄太
観覧車の曲をずっと書こうと思っていて、その時は絶対に3拍子と決めていました。「霞んでゆけど忘れられないことがある」浸ることを許す場所。そこは美しくあってほしいものです。
Ba.金野倫仁
今回のレコーディングでは唯一スティングレイ(ベースの種類でございます)が登場。パキッとした冷たい手触りから始まることが重要だったのです。明け方の中でも、夜の側面が強い曲だったからかな?個人的には今アルバムの中でこの曲のギターの音が一番好きだったり。僕は観覧車、怖いです。狭いとこ反対じゃ。
Dr.伊東賢佑
月や星、ゆっくりと動く天体を自由に遊泳しているような、そんなイメージを持ってスティックを握りました。ワルツであることも含め、ロマンチックでスケールの大きい仕上がりに満足してます。スネアのリバーブには個人的によだれが出ます。
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Vo.Gu 鈴木雄太
目を開いている人、耳をすましている人程、秋という季節は美しくもあり悩ましくもある。その複雑な感情の中でも笑顔でいて欲しいと思って書いた曲。心を揺らす言葉は大切にしたいですよね。
Ba.金野倫仁
遡ること五年前、バンド結成間もない頃からライブでは演奏していた曲。今では、プラハにしか鳴らせない音楽を再認識させてくれる、大事な一曲です。明け方は一日の始まり、秋揺れは僕らの始まり。これも不思議なメタファーだったり。
Dr.伊東賢佑
ハーフシャッフルのこの曲は遡ればデビュー前、初めてセッションで構築していった曲で、LIVEでも演奏していました。自分の場合、以前の形をそのままにというよりは生かせるところは生かしつつ新たにアレンジを施しました。この曲は特に、僕らの進化を感じられる楽曲になったと思います。
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Vo.Gu 鈴木雄太
イメージをそのまま書いたような曲。音符の着ぐるみを頭に着けた人が自分の役割を思い出そうと走り回る。自分を生かす脈動は意外とその音符同士で繋がった人との間にあると思います。
Ba.金野倫仁
ギターとベースの絡みから始まる飛び道具的なイントロの曲が作りたい!という僕のわがままから出来た曲。一つ一つの音を出すのも実は大変で、レコーディング中はセンセンキョウキョウ、アビキョーカンノジゴクエズ…とは言い過ぎですが、本当に大変だった…。ちなみにこのイントロを思い付いたのは、山手通りを何気なく歩いていた時。なぜだ?笑
Dr.伊東賢佑
疾走感を保ちつつタイトに積み上げていきました。セクションによって、パワーで抑揚を付けるだけではなく音色の組み合わせで広がりを表現しました。アレンジのアイディアが早く浮かんできたのもあって苦戦はしなかったです。レコーディングもスピーディーに進みました。
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Vo.Gu 鈴木雄太
「君がいる町」はものすごく遠い所にあって欲しい。遠ければ遠い程、握りしめた「小さな温もり」が暖かみを増して、暖かみを増す程、この世界を転がっていこうと思える。
Ba.金野倫仁
これは、「花束」の時期には完成していた曲。「花束」由来の艶やかさがありつつも、どこか泥臭さも感じたり。それは間奏やアウトロで聞けるギターによるところが大きいと思います。ライブでは、「エキゾチック鈴木ギター!」と皆で一緒に叫びましょう、間奏あたりで。セイ。
Dr.伊東賢佑
勢いの中にどっしりした印象を持たせるために、腰を据えて太鼓のキーは低めに。生らしさも出したかったので、スティックの腹で大胆にショット。ライブを意識したアレンジになってます。
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Vo.Gu 鈴木雄太
猿も亀も鶴も全部自分。あぁ、お恥ずかしい。人の記憶に残る自分の「顔」を選べたらと思う。現実はアバターのようにいかないですものね。気を引き締めてコントローラー握りましょう。
Ba.金野倫仁
今アルバム一番のスルメ曲(金野hoo知恵袋による)。単純なフレーズのリフレインで構成されている、という意味では「シェイカーラブ」に近いのかな。このピコピコ感、8bitサウンドにも通ずる部分があって、僕のツボにまっしぐらです…。エマーソン北村さん、勉強になりましたっ。ありがとうございます。
Dr.伊東賢佑
エマーソン北村さんのアプローチがフックとなって、新たな色を足してくれました。この曲を叩いていると、ついつい不思議な空間に入り込んでしまったような、でもその空間はどこまでも澄み切っていて狭くも息苦しくもない、むしろ何度も覗いては漂ってみたくなる、そんな感覚に浸れるんです。
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Vo.Gu 鈴木雄太
飛び込む勇気があれば一瞬で入り込める楽曲。蜃気楼を掴むなんて馬鹿げたことに傷つきながらも必死になる、そういう間抜けな魅力が僕は好き。是非皆さんも飛び込んでみて。
Ba.金野倫仁
とにかくドラムが良く録れたので、後はどれだけそこに乗っかっていけるか?の勝負でした。曲が仕上がってからレコーディングまで、恐らく過去最短で進んだと思う。乗っかる、と言いましたが、リズムが良いと、「弾かされる」ような感覚になるんですよね。勿論良い意味で。なすがまま、されるがまま、流れのまま、楽しくやらせて頂きました。結構なお手前で…。
Dr.伊東賢佑
ワクワクが止まらない、胸が弾む曲。このスウィングするビート感はPragueとしてはめずらしいので、演奏する度にやりごたえを感じてます。っていうかとびきりかっこいいよねこの曲
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Vo.Gu 鈴木雄太
命懸けで立ち回り、演技し、披露する人生。そういった中で受け止める痛みや弱さに本当の自分があるのかも知れないと思いました。そしてそのギリギリの中で見つけた自分こそ大事にできるのだと思います。
Ba.金野倫仁
原型を僕が作って持ち込んだ曲。実は「Perspective」の制作時期から元となる曲はあって、同じAadd9のコードから始まっていたんです。僕はこのコードに対して「何かが始まる時」のイメージがあって、その曲に「ブルーアワー」、まさに明け方という仮タイトルを勝手に付けていたわけです。こんな偶然ってあるんだなぁ。僕は予知夢を見ていたのか。運命の恋人に会えたサーカスライフ君、末長くお幸せに…。
Dr.伊東賢佑
mini Album「花束」に収録されていた曲で、元々アレンジとしてキーボードを入れる案が上がっていたので、今回エマーソンさんに入ってもらいました。より鮮明に色付いたサーカスライフを堪能してほしいです。
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Vo.Gu 鈴木雄太
消せない旅路を選ぶことで、振り返る道が出来る。その道をたどって思い返した時に、また少年のような心に生まれ変われる。新しい朝に新しくなれるように、またこのアルバムは始まっていきます。
Ba.金野倫仁
徐々に熱量を増していく演奏はむしろ、終わりと言うより始まり。一つの夜が終わって、朝が始まる。そしてまた、時の鐘が鳴り響きます。さぁ、この文章を書いている今、なんと午前四時でございます。シタールの音色は今日も僕に優しいです。眠りそこねる前に、おやすみなさい。。
Dr.伊東賢佑
シンプルな8ビートを基盤にタッチとパワーコントロールに注意しました。アウトロでBPMが上がっていく仕掛けもお気に入りです。夜から朝へ、後半に向け太陽がゆっくり昇っていくイメージを音に昇華させました。この曲は終わりでもあり始まりでもあるんです