5月19日、約4ヶ月ぶりにブンブンサテライツが東京でライブを行いました。アメリカ、ヨーロッパをおよそ1ヶ月かけて行ってきた海外ツアーを含むワールドツアーの最終章ということで、シーンの期待も盛り上がってか1,000人近いファンが詰めかけ、会場オープン直後からリキッドルームはただならぬ熱気が。

入り口の人だかりをくぐり抜けてフロアに入ると、DJ Shinichiro Hirataのプレイがスタートしたところ。ブンブンサテライツのアートワークも手掛ける彼のDJは勿論ブンブンサテライツのトラックなども織り交ぜながら、彼独特の幅広い選曲で楽しませてくれました。一貫したビートをフロウさせながらもロックっぽいサンドのものから、きれいめのシンセリフがなるものまでを見事に聴かせていくそのスキルは「お見事!」。

さておよそ60分のDJ Shinichiro Hirataのセットが終了するとフロアの熱気が一気に上がってきました!そしてついにブンブンサテライツがステージ上に姿を現すと、もータイヘン!!フロアは歓声というよりスクリームの嵐。

1曲目の「Missing Note」からゆったりと頭をもたげたこの日のブンブンサテライツのステージは、続く「Dub Me Crazy Ver.2.0」で早くもトップギア状態。ライブでの定番曲「Dig The New Bleed」も他の曲と同じく再アレンジが施されていて、カッコいい!

それに続いて「Push Eject」のイントロが出てくると「オー!オォー!」とリズムに合わせた叫び声が会場に響いてフロアも大盛り上がり。リキッドルームの床が波打つように揺れ、最前列組はもう汗まみれ状態(笑)。

5曲目に出てきたのは「Limbo」。これもボーカルラインをほんの少し変えていたりしてライブ仕様になっていました。いつもながらライブで聴く「Limbo」のトリップ感は、アルバムでのそれとはまたひと味違っていてハマります。次の「Scatterin' Monkey」は一転、アグレッシブなドラムン・ベースに変わってフロアも再びにわかに熱を帯びます。

そしてラストに飛び出したのは「Oneness」! フロアはこの晩最高のヒートアップ!! これまでに観たブンブンサテライツのライブの中でもトップクラスの盛り上がりぶりで、まさにフロアとステージが一体となってロックしてるって感じがしました。

ここで一旦ステージを後にしたブンブンサテライツですが、それでファンが済ませるワケがないです。波のようにアンコールの声が続き、遂に再度ステージにメンバーが登場。 何と今度は四つウチのリズムトラックで始まる、これまで耳にしたことのない曲...かと思いきや、途中から現れたのはまぎれもなく「Joyride」のリフ! そうです、このツアーで日本初公開となったニュー・バージョンの「Joyride」です。ライブ後もっとも反響の大きかったのがこの曲。「リリースして欲しいっ!」という声も多かったこの「Joyride」でこの日のライブは幕を閉じました。

これまでのすべてのライブで、その進化ぶりを痛感させてくれたブンブンサテライツ、今回はその感慨が特に強く感じられたステージでした。6月には遂にアメリカでアルバム「Out Loud」がリリースされ、8月からは6週間にもわたる全米ツアーが予定されているというブンブンサテライツ。そしてそれを前にして7月には16日のFuture Music Festivalと30日のFuji Rock Festival '99が控えています。 進化しつづけるブンブンサテライツは今、まさに見逃せない存在です!

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