DJ TASAKAに引き続いて、今や、テクノDJとしてもアーティストとしても日本の頂点に立つ男、石野卓球へ。ピッチを落とした「polynesia」の上から、何とGrandmaster
Melle Mel and The Furious FiveのThe Messageのラップを乗せるという荒ワザでフロアは狂喜乱舞!さらに80年代のポップスターであるハワード・ジョーンズの曲を45回転でかけてエレクトロっぽく聞かせたり等、クラウドがまったく予想できない展開を作っていく。クラウドのノリもただブースに向かって歓声を上げるだけでなく、すし詰めのフロアの中でも何かハッピーでくつろいだ感じで思い思いに楽しんでいる様子が伺えた。
フロアの熱狂をそのまま引き継ぎ、トーマス・シューマッハが登場!クラウドの期待が集まるのが、また一気にブースへと感じられる。トーマスは、アッパーなハード・テクノ中心の選曲で満場のフロアを盛り上げる。後半にさしかかったところで、フロア待望の「When
I Rock」をプレイ!ブブブブブ...という、あの特徴的なうねるベース音が聞こえてくるだけで、フロアの歓声が割れんばかりに上がることからも、この「When
I Rock」の人気の高さが伝わってくる。ブレイクから一気に盛り上がるタイミングで、大柄なトーマスが拳を振り上げ、客を煽る姿は本当に圧巻だった。トーマスは、ヨハネス・ハイルのオリジナルにリミックスを二枚がけしてクラウドを思う存分、楽しませてくれた。
マイクの終盤のプレイから、トーマス・シューマッハ、卓球、DJ
TASAKA、マイク...と入れ代わり立ち代わりでDJをしていき、そのままアンコールへと勢いよく突入。DJ TASAKAがPUBLIC
ENEMY「BRING UP THE NOISE」を45回転でかけ、卓球がアイソレーターを操作する、その二人の絶妙のコンビネーションは本当に素晴らしいものだった。そして、フィナーレ間近でかかった「虹」!両手を差し上げ、歓声を上げるクラウド、至福の笑顔。フロアの感動はこの時、頂点に達した。その後、ダウンビートもののトラックを余韻を残しながらスピンして、パーティが終了。この時、時計は7:30を回っていたのだった!