JEFF MILLS at Maniac Love
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宇宙人ジェフ・ミルズ、再来日。
 ミニマル・テクノというジャンルを生み、世界中のテクノ・シーンに多大なる影響を与えた男、ジェフ・ミルズ。アンダーグラウンド・レジスタンス時代のハードコアな作品群から、現アクシス/パーパス・メイカーまで、その楽曲は多くの人々に賞賛され、数知れない程のフォロワーを生んできた。さらに3台のターンテーブルを駆使したトリッキーでスピード感溢れるDJプレイは、ヒップホップのシーンからも注目され、現に彼のDJを体験してヒップホップからテクノに転身したというDJもいるほどだ。アーティストとしてもDJとしても世界のトップに立つ彼は、まさに神のように崇められている。そんな彼が急遽98年の暮れに来日し、東京、福岡、沖縄という3カ所でその神業プレイを披露してくれた。

 東京でのプレイは、国内テクノ・シーンの中枢とされている青山のマニアック・ラブ。これまではリキッドルームやレインボー2000など、大きな会場でプレイする事が多かった彼。今回の来日は、オーストラリアとアジア諸国を回るツアーの狭間のスケジュールで、ジェフ本人から「是非マニアック・ラブで」という申し出があり実現したものだ。そしてマニアック・ラブでは、5周年記念のアニバーサリー週間の初日の企画として、彼を迎えることとなった。

 日曜の夜という日程もあり、果たしてどれ程の人が集まるものなのか、事前には全く予想がつかなったのだが、当日になってみるとマニアック・ラブには長蛇の列が!
「何としても間近で彼のテクニックを見たい!」、「とにかく彼のプレイする音に浸りたい!」、「前に聴いた時の感動をもう一度!」など、各自様々な思いを寄せて集まったのだろう。それがマニアック・ラブのキャパシティーを完全に超えてしまい、やむなく入場制限せざるを得なくなるまでに膨れ上がった。

 そんな中で、まずはこのマニアック・ラブで「HOUSEDUST」(毎月第2金曜日)というパーティーを開いていて、同名のレーベルも運営し、また世界的にも評価の高いレーベル「SUBVOICE」のアーティストでもあるDJ Shufflemasterがスピン。12時を回る前から、フロアーは完全にヒートアップしている。ファンキーでハードな彼のプレイに、ジェフが登場する以前にノックアウトされてしまった人も多かったようだ。途中、ジェフがプレイに交えて使うローランドTR-909(リズムマシン)がブースに運び込まれた時に、最前列からは「おお!909だあ!」という雄叫びも聞こえた。

Jeff Mills そしていよいよ神様ジェフ・ミルズの登場。Shufflemasterはジェフの曲をかけてプレイを終了し、ジェフ自身もそれに合わせてミックスしていく。そして曲が入れ替わった後に、Shufflemasterが自分の最後にかけたレコードを片づけようとすると、ジェフがそれを掴んで引き戻した。「これ貸してくれ!裏の曲をかける!」
こうしてスタートしたジェフのプレイは、毎度の事ながらも唸らされる程、超人的にテクニカルで情熱的なものだ。3台のターンテーブルに時折TR-909のリズムを織り交ぜる。そしてTR-909のリズムだけを聴かせたりもする。DJとしてのテクニックが素晴らしい事に加えて、その選曲が否応なしにも人の体を動かすものであり、またそれが彼自身が作った曲でもあるという事実。改めて彼の偉大さを痛感させられたプレイだった。是非下の欄にあるムービーを見ていただきたい。言葉で表現できるもの以上に、その空気を感じ取ることができると思う。

 大歓声に包まれてジェフはプレイを終了し、同じくマニアック・ラブで「RE-BOOT」(毎月第4金曜日)というパーティーを開いていて、レーベル「MOON AGE RECORDINGS」を運営しているQ'HEYが、独自のノイジーでハードなプレイでそれを受け継ぎ、この夜の最後を飾ったのだった。
必見!
この日のジェフ・ミルズのプレイをRealPlayerTMで見ることができます!
(27分間に抜粋したものです)

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