DEPTH CHARGE

DEPTH CHARGE019/19に遂にリリースされるブンブンサテライツのニュー・シングル「Push Eject」の中で「Dub Me Crazy ver.02」のリミックスを手掛けるDepth Charge。その彼が、8/15(土)に新宿リキッドルームでプレイした。この日、他の共演したアーティストは、Tsuchie、TASAKA、DJ KENSEI、1945(クラナカ+ARI) に加え、昨年のDMCで優勝を収めた西海岸のヒップホップ・チーム、DJ DISKという豪華なメンツだった。

Tsuchie、TASAKAを引き継いでの、この日のDepth ChargeのDJプレイの印象は、まさに「オールラウンド」。 前半は、ロービート物のヒップホップから始まり、後半はハウスっぽい曲、ダンス・クラシック、ソフト・セルから、スター・ウォーズのテーマまでというバラエティー溢れる選曲だった。様々なジャンルの音楽を多岐に渡って聞いていることに驚かされる。彼のDJスタイルは、繋ぎのミックスに凝るというより、どちらかというと、一曲一曲の音の素材を大切にする選曲重視のスタイルだった。

Depth ChargeDepth Chargeのプレイの後は、見事なスクラッチ技で目を見張らせたDJ Disk らの鮮やかなショーケースとその後に続いたDJ KENSEIの独自の選曲で淡々と聞かせていくスタイルが対比的で面白かった。全く違うヴェクトルにありながらも、それぞれのヒップホップのシーンの中でトップクラスの腕を誇るプレイを堪能できたのは、クラウドにとって、有意義なことだったと思う。

ヒップホップ、テクノ、ドラムンベースの分野でクロスオーヴァー的に活躍するDJが一同に介したこのイベント、「THE WILD PITCH」。まさに、今のダンスミュージックのボーダーレスな音楽環境の方向性を象徴していたと思う。ブンブンサテライツの音楽を始め、今後のダンスミュージックは、この「THE WILD PITCH」のように、様々な音楽のジャンルを超えたところで衝撃を与えくれる音楽を模索していくことだろう。

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