SINGLE TOP10
- number artist title
1 WAP78 Aphex Twin Girl/Boy EP
2 WAP94 Aphex Twin Come To Daddy
3 WAP39 Aphex Twin On
4 WAP90 Squarepusher Vic Acid
5 WAP74 Squarepusher Port Rhombus
6 WAP92 Squarepusher Big Loada
7 WAP5 LFO LFO
8 WAP56 LFO Tied Up
9 WAP63 Aphex Twin Donkey Rhubarb
10 WAP60 Aphex Twin Ventolin


ALBUM TOP10
- number artist title
1 WARP50 Squarepusher Hard Normal Daddy
2 WARP43 Aphex Twin Richard D. James LP
3 WARP21 Aphex Twin Selected Ambient Works II
4 WARP7 Polygon Window Surfing On Sine Waves
5 WARP30 Aphex Twin I Care Because You Do
6 WARP3 LFO Frequencies
7 WARP53 Squarepusher Burningn'n Tree
8 WARP8 Black Dog Bytes
9 WARP39 LFO Advance
10 WARP48 Jimi Tenor Intervision



年末に行っているアーティストやアルバム等の人気投票の結果から、ある程度予想はできていたものの、まさかここまでとは...

ご覧の通り、エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェームス、またの名をポリゴン・ウィンドウの独壇場とも言える結果に終わってしまいました!シングル部門では1位から3位までを総なめ、そして飛んで9位と10位という、トップ10中5枚がランクイン、アルバム部門では2位から5位までを独占です!

ひとつずつ見て行きましょう。
まずシングルの方、
第1位は96年度Sony Techno Awardsのシングル部門で第6位を獲得したエイフェックス・ツイン「Girl/Boy EP」。そして第2位97年度のSony Techno Awardsのシングル部門で第2位を獲得した「Come To Daddy」。共にここ2年の彼の作品を代表するシングルが選ばれたわけです。3位は93年に、エイフェックス・ツインの名を世界的に知らしめることとなった美しい大出世作、「On」。どれもが彼の代表作であることは間違いありません。そしてここから続くのは、エイフェックス・ツインの最高の悪友であり、ワープからのデビューは96年ながらもこれまでに大量の作品を発表し、既に代表的アーティストの仲間入りしているスクエアプッシャー。まずはワープからの最初のアルバム「Hard Normal Daddy」からの先行シングル「Vic Acid」第4位、ワープからリリースした最初のシングル「Port Rhombus」第5位、シングルというよりはミニ・アルバム的な内容だった「Big Loada」 (SRCS8417)第6位です。ここに続くのが、これぞまさに「ルーツ・オブ・ザ・ワープ」、大御所LFOで、90年の彼等のデビュー作であり、ワープの名を最初に世界的に轟かすこととなったシングル、「LFO」。さらに4年の歳月を経てのセカンド・アルバムに先駆けたシングル「Tied Up」9位10位はまたもやエイフェックス・ツインで、95年の「Donkey Rhubarb」、同じく95年の「Ventolin」となります。こうして見ると、エイフェックス・ツインはシングルのリリースが無かった94年を除き、93年の「On」以降全ての年の作品をトップ10にランクインさせたことになります。またこのトップ10は、数あるワープのアーティスト群の中でも、エイフェックス・ツイン、スクエアプッシャー、LFOの3組が独占するという何とも極端な結果となってしまったのです。それだけこの3組の持つ影響力が大きいということでしょう。ちなみにこの後はスピーディーJ「Pepper」、ポリゴン・ウィンドウ「Quoth」、LFO「We Are Back」、AFX「Hangable Auto Bulb 2」、F.U.S.E.「Train Tracs」、オーテカ「Anti」、LFO「What Is House?」、ジェイク・スラゼンガー「Nautilus」などが続いています。

ではアルバムの方を見てみましょう。堂々の1位スクエアプッシャーのワープからの97年のデビュー・アルバムで、世界中のテクノ・ファンのみならず、全ての音楽ファンに彼の名を知らしめることとなった作品であり、97年のSony Techno Awardsのアルバム部門で4位となった「Hard Normal Daddy」 (SRCS 8260 )2位エイフェックス・ツイン自身の本名を冠した96年の意欲作、96年度Sony Techno Awardsのアルバム部門で3位の「Richard D. James LP」3位は、これまたエイフェックス・ツインの名をアルバムにおいて世界に轟かした「Selected Ambient Works II」。続いて4位はエイフェックスのポリゴン・ウィンドウ名義の作品で、ワープ第2世代の方向性を示すこととなった「アーティフィシャル・インテリジェンス」シリーズの「Surfing On Sine Waves」 (SRCS7523)5位には95年のエイフェックス・ツインの問題作、「I Care Because You Do」6位にはこのアルバムがあってこそのワープ、LFOのデビュー・アルバムでありワープにとっても3枚目のアルバムだった91年発表の「Frequencies」 (SRCS7834)7位に入ったのはスクエアプッシャーの昨年末に発表されたばかりでスパイ・マニア・レーベル時代の初期の廃盤となった作品をコンパイルした「Burningn'n Tree」 (SRCS8459)8位には、これまたワープの重要ユニットで、現在はプラッドとしてワープで活動しているブラッグ・ドッグ93年のデビュー・アルバム「Bytes」 (SRCS7800)がランクイン。9位はLFOの衝撃的セカンド・アルバムだった96年発表の「Advance」 (SRCS7963)、最後10位は異色の新人ながら、今後のワープの方向性を占うかのような個性を持ったジミ・テナー「Intervision」 (SRCS8259)でした。この後にもコンピレーションの「Blech」 (SRCS8155)、オウテカ「Tri Repetae」 (SRCS7958)、ジェイク・スラゼンガー「Das Ist Ein Groovy Beat, Ja?」 (SRCS817)、スピーディーJ「G Spot」 (SRCS7639)、コンピレーションの「Artificial Intelligence II」 (SRCS7646)、プラッド「Not For Threes」 (SRCS858)、F.U.S.E「Dimension Intrusion」 (SRCS7801)などが続いています。

さて、非常に興味深い結果となったこの投票、しかもレーベルがこのワープだけあって、読者の方々からも非常に熱いメッセージをたくさんいただきました。本当にありがとうございます。今後もこのような企画を続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

なおプレゼントの当選者の方には、追って商品をお送りしますので、お楽しみに!


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