DJ'S WORKS VOL.1 RELEASE PARTY

IN LIQUID ROOM
SAT.14. MARCH.1998

DJ BOOTH BY GRAPHIC MANUPURATER

DJ WADA日本人のクリエイター達が熱い!
ケンイシイ、ヨコタススムなどが日本発のテクノの存在とそのクオリティの高さを海外に知らしめてから数年、今、日本のテクノはまた、新たなるステップを先に進もうとしているかのように見える。

昨年は、DJによるMIX CD「MIX-UP」シリーズや「STYLE」シリーズの中でも数多くの日本人DJのものがリリースされたり、日本人テクノ・アーティストによるコンピレーションCD「PACIFIC STATE」を初め、エポックメイキングな作品が注目を浴びた。

DJ Q'HEYそして今年の2月末、もっとも東京のクラブのグルーヴをリアルに伝える、現在、東京でもっとも活躍しているDJ達がクリエイトした注目すべきトラック集、その名も「DJ's Works Vol.1」がリリースされた。この「DJ's Works Vol.1」の発売直後の3/14(土)、そのリリースパーティがリキッドルームで行われ、このコンピレーションに参加している、総勢9人ものDJ達がクラウドを沸かせた。

22:00からスタートしたこのリリース・パーティ、早い時間からたくさんのクラウドで溢れていていてビックリ。会場のリキッドルームはメインフロアの他に、ラウンジにもDJブースやパーティのスポンサードもしているシチズンの時計「Independent」のブースが設けられ、お祭り気分を盛り立てている。


ALL DJs' PHOTO!

TATSUYA OEフロアでのパーティの様子は、前半、PHIL FREEの渋いプレイやTOBYのエレクトロっぽいテクノから四つ打ちミニマル・テクノまでをかける幅広いプレイ、うねるベースが特徴的なダークコアなトラックで独特の雰囲気を作っていたDJ FORCEのプレイもそれぞれ素晴らしかったが、この日、前半でもっとも盛り上がったのが、DJ WADAだろう。1997年フロアを沸かした変則的ブレイクビーツモノのテクノ・トラックの応酬でクラウドは大いに盛り上がっていた。またQ'HEYお得意のハードエッジなプレイは、フロアをマッドな空気に盛り立てていた。

SHINKAWA海外での評価も高いSHUFFLEMASTERのミニマル、シカゴ物トラックを中心とした彼独特のユニークなプレイやエレクトロ、ビッグ・ビートの選曲をこなすTATSUYA OEのアッパーな選曲でフロアを引っ張っていった中盤後、東京を代表するハッピー勢Yo-C、SHINKAWAのプレイでラストへ。朝まで両手を上げてダンスしまくるクラウドは圧巻だった。

このリリース・パーティ、時計「Independent」のロンドンテクノ・モデルのプレゼント抽選会があったり、ラウンジにおいても、今作、Latech名義(MASEとの共同名義)でラテンテイスト溢れるテクノ・ダンストラックをリリースした女性DJ RIEやJUN KITAMURA等がリラックスした空間を演出しており、グッド・アトモスフィアに満ちていた。今後の日本のテクノシーンにこれからも大きな期待をしていきたいと思わせるイベントだった。

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