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ワックス・ドクターことポール・サンダースはオックスフォード近郊に住む25才のドラムン・ベースのアーチスト。彼は学生時代にポップス、アシッドジャズ、ヒップホップに心酔し(ワックス・ドクターの名はこの頃に友人からつけられたものだ)、そしてデトロイト・テクノに魅せられていった。

1991年頃には自らのトラックを創るようになり、その翌年、1992年には早くもベイスメント・レコーズからEP「New Direction」を発表している。その後、当時ベイスメント・レコーズのエンジニアをしていたアレックス・リースとの共作によるUnit 1名義でのEP「Theme(Unit 1)」を1993年に発表した後は、1994年から95年にかけてはメタルヘッズの5枚目のリリースにあたる「Kid Capprice」EPやトーキン・ラウドがドラムン・ベースを発表するきっかけとなった「Atomospheric Funk」EP、そして再びメタルヘッズから「The Spectrum」EPと、立て続けに話題作をリリースし、その独特の広がりを持った美しいトラックの数々で多くのファンを魅了した。1996年に入るとワックス・ドクターはR & Sとアーチスト契約を交し「All I Need」、「Heat」の2枚のEPをリリース、またコンピレーション・アルバム「イン・オーダー・トゥ・ダンス6」にも参加。

そしてこれら、現在のドラムン・ベース・シーンでは既に「クラシック」とすら呼ばれるようになった彼のトラックを集めたアルバム「セレクテッド・ワークス」がR & Sより98年2月にリリースされる。


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