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ホンコン

テクスポ香港番外編



HITEC LOUNGE最近とみに沸騰しつつあるアジア地域のダンスミュージック&テクノ・シーン!
日本を牽引力にして、特に、ケンイシイ、石野卓球、田中フミヤといった錚々たるビッグ・ジャパニーズ・アーティストがプレイをした香港、そしてYo-C、WADA、Q'HEY、SHUFFLEMASTER、MAYURI、矢部直(U.F.O.)など数多くの日本人DJがプレイをし、日本のクラブマガジン「LOUD」の提携誌「PLUR」などが存在する台湾の2国は、日本のシーンと特に繋がりが深い。こんなエキサイティングな事実をソニーテクノ読者はご存知だろうか!?

BC今回12月27日の香港で行われることになった「E! Culture」というパーティ、7月のグレイス・ジョーンズ、ボーイ・ジョージ、ポール・オークンフォルド、日本のオーディオ・アクティブが参加した香港返還記念イベント「UNITY-The Great Hongkong Handover Party」と同じ会場である「Hongkong International Trade Exibition Center」、通称「H.I.T.E.C.(ハイテック)」で行われた。このビルは5階をそのままブチ抜いた吹き抜け天井になっていて、会場はおよそ1万人か2万人もの人を集客できる(!)巨大なメインフロアとサブダンスフロア、ラウンジにわかれていた。そしてその2ケ所のダンスフロアにそれぞれブースが設けられるというビッグなイベントだったのだからオドロキだ。

パーティの全体を通して、特に印象的だったのは、女のコがおしゃれで可愛いいコが多いことと、およそ3000人くらい集まった香港のテクノファンがホントに朝までみんなエネルギッシュに踊り続けるそのパワーだ。

MIJK VAN DYKE WITH INTERVIEWER 9:00から11:00のメインフロアは地元香港のDJ達2人がプレイ。ハイエナジーが流行らしく、スタート当初より香港のクラウドをアッパーに上げている。

11:00から0:00までの1時間はマイク・ヴァン・ダイクがライブアクト。マイク特有の派手なアクションとMCにクラウドはまさに狂喜乱舞していた。「Shelter」などのアッパーな名曲を披露した後、何と中国の歌をドラムンベース風にライブ・リミックスした曲をプレゼント!異文化の人たちとのコミュニケーションのしかたを肌で解っているマイクの優しい人柄が表れている心憎いエピソードだ。

TAKKYU ISHINO DJ PLAYINGマイクに引き続いて0:00からは石野卓球の登場!
このメインフロアで最も盛り上がったいたのはこの石野卓球のプレイ。
香港の雑誌「East Touch」にも「冷静不驚的」と評されていた彼のセット。派手めな選曲ではなく割とアンダーグラウンドでミニマル寄りな選曲を淡々とした表情でこなしていったにも関わらず、こんなに熱狂的に迎えられるとはビックリ!ヤるなぁ、香港!

1時間の卓球のプレイの後は、また2:00まで香港のDJがプレイ。 このDJは唯一デトロイト・テクノをかけるDJだった。何でも、デトロイトの老舗レーベル「Submerge」などをライセンスしている地元のレコード会社、「Technasia」と一緒に活動しているDJだそう。この「Technasia」の人たち、去年の「攻殻機動隊ナイト」にも遊びに来ているし、香港の一番コアなシーンにいる要チェックの集団だぞ。チェキ!

DERRICK MAY DJ PLAYINGさて、2:00からは「テクノの教父」と同じく「East Touch」誌で評されたデリック・メイのプレイ。WADA&タニヘイゴのユニット、Co-fusionの「Torn Open」やラテン&レイヴ・テイスト溢れるチューンなどいつものごとく幅広い選曲で彼のスタイルを披露していた。ただ、この時からミキサーの調子が悪くなり、本人としては納得のいくプレイが出来なかったみたい。


3:00からはケンイシイのプレイがスタート。MIX-UPシリーズのリリースや2回目の来訪ということもあってか、石野卓球と同じくらい地元での知名度があったケンイシイ。森本晃司のプロモーション・ヴィデオ「EXTRA」をバックに現れたケンイシイの姿に歓声が上がっていた。静かめのトラックで一旦ブレイクを作り、徐々に田中フミヤのミニマルなトラックや割とダンサブルな選曲に持っていって1時間の流れをうまく作っていた。


KEN ISHII DJ PLAYING4:00からはまた地元のDJがハイエナジーでガンガンにヒートアップさせていく。
香港のクラウドはホントに疲れ知らずだ。結局パーティの終わる7:00すぎまでクラウド達は大騒ぎして楽しんでいた。

この香港の「E! Culture」というパーティについて、「Technasia」のスタッフは「『UNITY-The Great Hongkong Handover Party』の時よりも西欧人よりチャイニーズが多い。地元のテクノシーンが育ってきている証拠だよ。」と話していて、ものすごく嬉しそうだった。

こんな風にして、ものすごいスピードで確実に育っていっているアジアン・テクノ・ネットワーク、今年はさらに他の地域に波及したり規模が拡大いったりしていくのではないか?そんなワクワクする予感を胸に残すパワフルでハッピーなイベントだった。

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