PLAID INTERVIEW

1995年の「ワープ・ナイト」以来、2年振りに新作「ノット・フォー・スリーズ」を携え来日したプラッドの2人。前回の来日時はステージ前にスクリーンを張って演奏が見えないようにしたり、マスクをかぶって現われたりといった奇行ぶりで、今回も果たしてまともにインタビューできるのか不安でしたが、いざ会場の寺田倉庫についてみると、ちょうどMTVのインタビューを受けているところで「オイオイ、テレビにガンガン出てんじゃん!」。実際会って話した二人はヒジョーに真面目なお兄さんたちでした。

ARTIST PHOTO今回の「ノット・フォー・スリーズ」を最初に聴いた時感じたのは「ホント、曲によってこれほどさまざまな音色を使い分けるアーチストは他にいないんじゃないかなぁ」ってコトだったんですけど、これってどのくらいのレコーディング期間で創ったんですか?

アンディー・ターナー(以下A):1曲目の「Abla Eedio」が一番古くて2年くらい前に創った。7曲目の「Prague Radio」とかは以前からあった曲をこのアルバム用に最近ミックスしなおしたんだ。

つきなみな質問なんですけど、最初に楽器を手にしたのはいつごろですか?

エド・ハンドリー(以下E):14才の時にローランドのTR-626を買ったのが最初だね。そのころはエレクトロ・ヒップホップみたいのをつくってたな。

二人ともキーボード以外の楽器は演奏したりしないんですか?

A:学生の頃は吹奏楽をやってて、フリューゲルホルンを吹いていたんだ。今はやってないけどね(笑)。

エドは?

E:僕は鍵盤しかできないけど、ハープとか弾きたいなぁ

へぇー、エレガントな夢だね。(笑) ところで、今回はビヨークやニコレットなど個性的なボーカリストが参加してますが、今後コラボレートしたいと思うようなボーカリストはいますか?

PLAID E:あえて言うとアリソン・ゴールドフラップかな。

おぉーっ!アリソン・ゴールドフラップってスペーサーの「コントラズーム」でボーカルやってた人でしょう?

E:そうそう。彼女は声楽をちゃんと勉強してきたヒトらしくて、発声のしかたとかもホントしっかりしてるし、それでなくても声質がいいよね。

A:スペーサーのアルバム聴いた?

それがまだ...

A:ボクは最初聴いたときは、すごくマニアックな音で、あまり好きになれなかったんだけど、聴けば聴くほどハマるよ、あれは。

さて、時間がもうなくなってきてしまったんで、最後に今後の予定を教えて下さい。

A:実は、つい最近スタジオを新たに作ったんだ。まだ機材セッティングが全部終わってないから、帰ったらそれからはじめて、そして次のアルバムのレコーディングに入る。来年の春頃にはリリースされるんじゃないかな。


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