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SVEN VATH & MIJK VAN DIJK IN YELLOW
29.AUG.1997


SVEN VATH



イエローで行われた『TOBYNATION』は、ドイツのダンスミュージック・シーンとの交流が深く、まだ日本のテクノシーンの黎明期から、ラブ・パレードなどのコンセプト、様子などを日本に紹介してきたDJ、TOBYが主催したイベントだ。

『NATURAL HIGH'97』に出演することになっていたSVEN VATH、MIJK VAN DIJK、悔しくもそちらのイベントは開催中止になってしまい、彼等の熱心なファンがこのイベントに集中したせいもあろうか、この日のイエローは超満員の上、平日にもかかわらず朝遅くまでオーディエンスが残っていた。

TOBYSVEN VATH


TOBYのトランシーでハッピーながらもミニマル・テイストを基盤としたプレイを引き継いで、ヨーロッパのパーティシーンの中でその名を知らないクラバーはいないだろうと思われるSVEN VATHの登場。

かつてのトランス全盛期の頃の面影はまったく感じられず、弁髪のようだった髪型も普通に(笑)なって、とにかくミニマルなプレイ。さすがにハード・ミニマルという程ではないが、前半はShatraxの10番やPrimitiveの4番などのハマり系でトランシーだけどミニマルな選曲をしていたあたりが印象的だった。

一時間半くらいのプレイの後、MIJK VAN DIJKのライブが始まる。

攻殻機動隊の『BRAIN DIVE』がじわじわと始まると、一斉にオーディエンスの歓声があがる!

MIJKのノリもしょっぱなからアクションを激しく、オーディエンスを盛り上げていく。

フロア後部のステージにところ狭しと並べられた機材を縦横に駆使して、鍵盤を右から左に弾き流したり、ひとつひとつのアクションに割れんばかりの歓声とリアクションが返ってくる。

ナイス・パフォーマンス!

MIJK VAN DIJKSVEN VATH

ライブの後は、またSVENのDJに戻り、テンションが上がりっぱなしのオーディエンスをトランシ−なミニマルなプレイで引き付けて放さない。後半はスヴェンのお気に入りレーベル、ビロード系の音で攻めている。

客もレイヴ好きなクラバーが多いという感じでアッパーかつハッピーでにぎやかに踊り続ける。

オーディエンスの空気、DJともに遊びを知っているなというノリに満ちていていい感じだ。

パフォーマンス、オーディエンスのクオリティは、最近のパーティの中でも、レイブな感じの空気で印象的だった、カール・コックスをフィーチャーリングしたクラブ・ヴィーナスと優るとも劣らないくらいのグッド・パーティだったといえよう。


1997 (C) Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

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