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WARP / REPHLEX Special Inteview!


東京、大阪でのエイフェックス・ツイン、サイロブのライブのために先日来日した、ワープ・レコード・オーナーのロブ・ミッチェル、そしてリフレックス・レコードのグラントへのインタビューをいち早くお届けします! もちろん、エイフェックス・ツインことリチャード・ジェイムスとサイロブことクリス・ジェフにも同席してもらいました。


Rob- リチャードとクリスはオーストラリアで「ビッグ・デイ・オフ」という野外イベントに参加してきたんだよね。 ロブも一緒だったの?

ロブ・ミッチェル(以下RM):いや、僕は都合がつかなくて直接こっちに来た。今月はあとニューヨークへも行かなきゃいけないし。

- それは?

RM:ニューヨークとロンドンに新しくオフィスを作っているんだ。 ロンドンのオフィスは3週間後には立ち上がるよ。

- 今年前半はスクエアプッシャーやジミ・テナー、それからオーテカのアルバムも出るし、ワープ・レコードの97年前半はすごくアクティブだね。

RM: うん、ジミ・テナーはフィンランドのアーチストなんだけどとてもユニークなアーチストだよ。 次に日本に来るときには彼とトム(スクエアプッシャー)と一緒に来たいと思っている。 トムのアルバムはすごくイイできだよ。 

それに、昨年エイフェックス・ツインのライブのサポートもやった「ブロードキャスト」というバンドとも契約した。

- えっ、ブロードキャストってあのスリルジョッキーから作品を出してたブロードキャスト?

RM: そうそう。彼等はワープからのデビュー・ミニ・アルバムを6月頃リリースの予定だよ。

Grant


- リフレックスの方は去年はどうだった?

グラント(以下G):去年一年で15枚のアルバムを出したし、年末には初めてリフレックスのパーティーをロンドンでやったんだ。

- 15枚!? インディペンデントのレーベルとしてはスゴい数だね

。 年末のパーティーっていうのはどういう内容だったの?

G:リフレックスに関わってる友人達がみんな来てくれて、トム(スクエアプッシャー)のライブや、リチャード(ジェイムス)もDJやってくれてたし、サイコウに楽しいパーティーだったよ。

- これからのリフレックスの予定は?

G:実は日本のアーチストと契約したんだ。「サム・アンド・バレー」という男女の2人組みなんだけど、近々リフレックスから作品を発表するよ。

Chris


- クリスは今回が初めての日本だよね。今回のライブはどうだった?

サイロブ(以下CJ):オーディエンスの反応もすごく良くて嬉しかったよ。

- ライブでは今まで聴いたことのない曲がほとんどだったんだけど。

CJ:そう、内容的にはオーストラリアのステージと同じにしたんだけど、これまでに発表した曲は一曲もやってないね。断片的には使っても、その上に違う音を乗せたりしている。

- ずっと疑問に思ってたことなんだけど、以前は「Kinesthesia」って名義でリリースしてたよね。 今後この名前でのリリースは続ける?


CJ:いや、今後はサイロブの名前で出していくよ。 ただし、今"Kinesthesia Vol.1"、 "Kinesthesia Vol.2"、そして"Empathy Box EP"の3枚のシングルを一つのアルバムにまとめた形で再発する予定があって、それが出るときには当然名前はKinesthesiaになるけどね。

- サイロブに変えた理由を聞いてもいい?

CJ:Kinesthesiaじゃ長くて誰も覚えてくれないから(笑)。

Richard

- これからの予定は?

CJ:リフレックスから新しいシングルが間もなく出るよ。


- リチャードも今回のライブセットはビッグ・デイ・オフとほぼ同じ?

リチャード・ジェイムス(以下RJ):そうだね。

- 去年スウェーデンで、君がラジオやプレスのインタビューの際に「あと一年で音楽やめる!」と言っていたのがイギリスでは波紋を起こしてたようなんだけど、真相はどうなの?まさか本当じゃないよね。

RJ:できることならそうしたいんだけど(笑)、これから次のアルバムの準備にも入んなきゃいけないしね。




といった感じのインタビューでしたが、いかがでしたか?リチャードはホントにシャイな人で、ほとんどインタビューにならなくて残念でしたが、近くにいてやはり一番アーチストのオーラを感じる人でした。 ロブはオチャメな一面を見せつつもやはりレーベル・オーナーという感じの、頼れるお父さんタイプ。 グラントはすごく世話好きのやさしい人で、クリスは今回の来日メンバーの中では最年少だったんですが、すごくピュアな人でした。 

このインタビュー後、みんなで食事、そして何とカラオケへ行ったのですが、部屋へ入って音が出るや否や、リチャードはモニター下の音のツマミを回しだし、同行していたデザイナーのジョニー・クレイトンがリモコンで音のピッチを上へ下へと振りだして、そこにロブとグラントがマイクつかんで叫び出すとそこはもうハウリングの嵐! リチャードがボアダムス好きだというのは噂に聞いていたけど、そこはもうカラオケ屋ではなくノイズ系ライブハウスと化していたのでした。




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