THE WAY OF
MOON AGE
MOON AGE in TAIPEIまでの道筋

"MOON AGE"は、95年1月から96年7月までの間、新宿のクラブ"AUTOMATIX"にて行われてきたテクノ・パーティー。
これは94年12月暮れに"AUTOMATIX"オープンした時、その系列店であり東京のテクノ・シーンにおいて最も重要な存在となっていた、青山の"MANIAC LOVE"にてプレイしていたDJのQ'HEYがスタートさせたパーティだ。
当初は特に特徴のあるわけでもなく、淡々と行われていたこのパーティーが変わり出してきたのは、95年の春頃からコンピューター・ネットワークを持ち出してきてからのこと。
既にネットワーカーとしても活発になっていたQ'HEYが、クラブの中にコンピューターを持ち込み、BBSやインターネットを通じてその模様を中継をすることによって、これまでのクラブの楽しみ方から一歩踏み出したものを見つけたのようだった。
最初は賛否両論だったこの手法も回を重ねるにつれこれまでのクラブらしい雰囲気にも溶け込んできて、このスタイルも徐々に認知されてくるようになる。
もちろんこういったスタイルはここだけではなく、渋谷の"ELECTRIC CAFE"等のインターネット・カフェを利用したパーティーなどがいくつか存在しているが、MOON AGEの場合「最初からそういう目的ではなかったところ」に「自分たちでマシンを設置し、積極的に活用していく」ところでその姿勢に大きな差が出ている。
パーティーの告知もやはりインターネットを介したものに積極的で、その為からか"TECHNO STYLE"というテクノ系のビジュアルを扱った本の巻末のパーティー・インフォにおいて、日本のパーティとしてはただひとつこのMOON AGEが紹介されていたということもあった。

新宿LIQUID ROOMなどにおける大規模なパーティーが活発になってきた東京において、小規模ながらも確実なファン層を作ってきたこのパーティーも、7月の騒音問題によるAUTOMATIXの閉鎖を以てしばらく中断状態となる。
オーガナイザーのQ'HEYは「まあ、1年くらい経ってからのんびり復活させようかなって思ってた」と語るが、彼のそんな気をよそに、急遽大きな話が持ち上がってくることになる。

それが今回の"MOON AGE in TAIPEI"だ。


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MOON AGE WEB SITE