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3D K.I EXPERIENCE


今月は、先月の"FEATURE"で告知していた、10/10新宿タカシマヤ内IMAX THEATREにて開催された3D K.I. EXPERIENCEのレポートです。


まずは、たくさんの人々の列に沿って会場の中に入っていきます。
入り口で係員から3D用のグラスを受け取って、目の前に大画面のそびえ立つ席に着席。
このスクリーンはこれまで見てきたどの映画館よりも巨大なものでした。
なんと6.5階建てのビルの高さに相当するものらしい。
フィルムのフレームは世界最大の70ミリで15パーフォレイション。
通常の35ミリ・フィルムの10倍に相当する大きさで、当然画質も最上。

マスクの使用方説明を受けて、間もなく開演。
最初は「通常の2Dの映像を」ということで、KEN ISHIIの"EXTRA"のプロモーション・ビデオと新曲/タカシマヤCMソング"CIRCULAR MOTION"のCMビデオが映されました。
それが終わると今度は大画面いっぱいと重低音サウンド・システムを駆使した、恐らくIMAX用のプロモーション・ビデオ。
まだ2D映像なのに、それでも十分に迫力があって、今後どんな世界が目の前に広がってくるのかワクワクしてしまう。
音の方も大迫力。
それが終わると本遍"ブルーオアシス"のスタート。

静かにスクリーンの下に登場したKEN ISHIIが、全く違和感なく、本当に気がつかないうちにDJプレイを始めていました。
最初は馴れないグラスのせいか、その迫力の3D映像にちょっと目がついて行かなかったけど、少しすればそれも馴れてきてきました。
いきなり水面ギリギリにいるかのようなショット。
まるで本当に自分が海に浮かんでいて、そこから顔を出しているかのよう。
ホント、首のあたりがもう海につかっているようで、ちょっとドキドキ。
かと思っているウチに一気に海の中へ。

KEN SIHIIがプレイする流れるようなSYSTEM 7の"INTERSTATE"に身を任せつつ、どんどん海底に潜っていきます。
すぐ目の前をたくさんのきれいな魚が泳いでいく。
本当に手が届きそうです。

自由気ままなタコ。
タマゴから出たばかりのサメの稚魚。
まぶしい光を放つイカの大群。
アグレッシブでおどろおどろしいウツボたち。
楽しそうに遊びまわるアシカ。
エビが脱皮をする瞬間。
海の青と魚たちの赤のコンストラクト。
どれを取っても言葉にならない美しさです。

ブルーオアシスの詳しい内容は、IMAX THETREのホームページにあるブルーオアシスのコーナーを見てもらことにしましょう。
KEN ISHIIのプレイ抜きでも十分にエンターテイメント性の高い、本当に素晴しい作品です。

KEN ISHIIのDJプレイは実にシーンにマッチしたもので、時折愛機ROLAND JD-800を奏でていました。
貝がらを住みかにする魚同士の会話を表現したエフェクト音なんか見事。

40分という夢のような時間は過ぎ、大規模な魚の群れが目の前を走る映像とノリのいいジャングル・チューンでショーは終わりです。

今回はその姿が見えないことも手伝って、KEN ISHIIという存在感をあまり感じさせないショーでした。
実際、上映中に彼の存在を意識した人がどれだけいたでしょうか?
みんなリアルな美しさと迫力を持った映像に見とれ、流れる音楽そのものだけを聴いていたことと思います。
もちろんこの存在感のなさというのは、彼のプレイがシーンに見事にハマッていたからであって、そこに少しでも違和感があれば人々はすぐさま彼の存在に気付いたことでしょう。

ここしばらく露出度の高さが目立っていたKEN ISHIIですが、今回のイベントには彼が秘めて持ち続けている本来の姿を垣間見ることが出来たような気がして、少しほっとしました。


PHOTOGRAPHY


KEN ISHIIがプレイした曲目リスト



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