完成されたライブ・パフォーマンスでした。
パーフェクトです。
さすが1年間に100回ライブをこなすバンドです。
嫌味なところはなく、ほどよくショー・アップされたそのステージに釘付けにされた人の多いこと多いこと。
ここまで見ていて楽しい、聴いていてエキサイティングなテクノ・ユニットって見たことないです。
いや、これがテクノだろうとロックだろうと関係ない。
実際これまで見てきたあらゆるロック・バンドのライブさえをも超越していました。
以前ならロック・バンドよりもアグレッシブなライブ・パフォーマンスをするテクノ・ユニットが登場することなんて、想像さえもできなかったものです。
2年前のリキッド・ルームでのプレイと比べてもより洗練され、よりパワフルでした。
ステージ上を縦横無尽に走り回り、さらにはステージの遥か上方に設置してあるスクリーンまでよじ登り、そこで映像に合わせて踊りまくるカール・ハイドの持つパワーは圧倒的です。
その時の投影されたビジュアルに合わせて、彼が差し出す手から光が発されているようになっていた光景は忘れることができません。
曲の展開にしてもCDで聴けるものとは違った、じっくりと引っぱるイントロから本遍に入り、さらに長いブレイクの後にまたフレーズがじわじわと戻ってくる、まさにライブな構成でした。
前回の来日時にも聴かせてくれた"REZ"から"COW GIRL"へと繋ぐ展開、アンコールでみんなが期待した通りの"BORN SLIPPY"…今思い出しただけでも鳥肌が立ってくるほどです。
右の写真がその時の模様です。
それぞれの写真をクリックすると大きな画面で見ることができます。
ライブ終了後、COSMIC GROUNDを見に行こうというところでばったり会ったカール・ハイドに、少し話をしてみました。
「すばらしいライブだったね。完璧だったよ。」あそこまで完璧なプレイをしておきながらも彼はまだまだ満足していないかのようです。「(ニッコリ笑って)ありがとう。」
「あんなにライブ映えのするテクノ・ユニットは見たことなかったし、見に来てた人たちも本当にエキサイトしてたよ。」
「そうなの?どれくらいの人たちが見にきてくれて、そのウチのどれくらいの人たちが本当に楽しんでくれたのかな?ステージにいるとそういうところがよく見えないんだよ。」
「どれくらいの人が見に来てたかはさすがにボクにもわからないね。でもやっぱり1万人近くは集まってたんじゃないかな?」
「で、彼等は本当にステージを楽しんでくれてたのかな?」
「もちろん。あれだけの人数が同時に、そして自由にエキサイトしたことなんて、これまで日本で見たことなかったよ。」
「(言葉をかみしめるように)グッド…グッド…グッド……。」
後日UNDERWORLDを迎えたシークレット・パーティーが都内の某所で行われ、こちらでもダレン・エマーソンやリック・スミスと話をする機会がありました。
ダレンには
「今までキミのDJプレイをCLUB VENUSで2回聴き、2年前のリキッド・ルームのオープニング・パーティーでアンダーワールドのライブを見て今回のレインボー2000で見たんだけど、今回のは前回のと比べてとんでもなくよくなってた。正直言って前回のライブではちょっと不安定なところを感じたけど、今回はパーフェクトだったね。」「あの頃はまだそんなにライブも多くはこなしてなくって今思うとあまり満足のいくプレイはできてなかったかもしれない。でもボクらはあれから本当にたくさんのステージを踏んできて、どんどん力をつけてきたんだ。やる度にいいプレイができるようになってきてる。今回のステージも本当によかったと思うよ。」
リックは
「レインボー2000は今までボクが体験してきたフェスティバルで最高のものだったよ。」「ええ!?本当?だってキミらはもっともっと大きな規模のフェスティバルに参加してるじゃない。」
「ああ。確かにレインボー-2000よりも大きなフェスティバルにいくつも参加してきてはいるけど、今回のは特別だったよ。本当に。素晴しいフェスティバルだったな。」
彼等の言葉もこの"RAINBOW 2000"がいかに素晴しいフェスティバルだったかを物語っていますね。