テクノは簡単に作れる!

●そもそもテクノとは?

まずテクノって何でテクノなんでしょ?どういう意味なんすかね?

だいたいテクノっていう言い回しは接頭語的には使っても、それだけの単語としてはあんまり使って無かったと思います。昔は。

それに大昔は太鼓叩いてそれに合わせて歌って踊ってっていうのが音楽だったのに、それがいつの間にか機械をこちょこちょ動かして、そこから出てきた音を音楽にしちゃってるんだから、人間って大したもんですよね。

で、その発達した技術、つまりテクノロジーの頭の部分を取ってテクノっていう呼び方になったんでしょうね。

とまあ、いきなりアホな話ですいません。もちろんテクノは機械で作ってる音楽だなんて事は、誰でも知ってますよね。

でも、じゃあ具体的に何をどう使えばいいのか?それが今月のお話です。


●テクノを作る

これが実は簡単なようで難しく、でも難しいようで簡単。

まず、取り敢えずこのページを見てる人は、コンピューターの目の前にいるワケですよね?

そう、そのコンピューターさえあれば、テクノは作れます。

そもそも昔の電子楽器の幾つかは、「コンピューター・コントロールド」とか言って、「中にコンピューターが入った楽器」みたいな言い回しでした。

もちろん今の、一般に言うパソコンと比べる、コンピューターなんて言うの恥ずかしいくらい低い性能のもんですが。

まあそんな事はいいとして、パソコンが普及してきた辺りから、「マックがあれば簡単に音楽を作れる」っていう言葉を口にしたり耳にしたりしましたよね?

確かにそうなんですが、どうやらこれを勘違いしていた人も多かったと思います。


●え?違うの?

勘違いというのはつまり、「マック(あるいはコンピューター)から音が出てくる」と思ってた人が、すごーく多かったっていうことです。

これは後で説明しますが、実際はそうじゃなくって、マックは曲の中の音符の位置とか、長さとか、強さっていう情報を記憶する(シーケンサー)だけだったんです。そして実際に音を出すのは、楽器メーカーから出てるシンセサイザーなのです。

マックとシンセサイザーが繋がれていて(MIDI接続)マックから送られてくる情報で楽器の音が鳴る、つまりマックが人の代わりに鍵盤を弾いてくれてたワケなんですね。

だからマックだけ買ってきても、ちゃんと楽器を買わなきゃ音が出なかった.....んですけどねえ....


●やっぱそうじゃん!

そんな事言ってたらいつの間にか、最近じゃマックだけでもちゃんと音楽できるようになってきちゃいました。

ソフトウエア・シンセと言って、楽器がソフトになってコンピューターの中で動かせるんですよ。こりゃまんまと一本取られたって感じです。

しかもこれがびっくりする位に音が良かったりします。

普段聞いてるパソコン本体からのスピーカーじゃなくって、ちゃんとコンポなんかに繋いでデカいスピーカーで聞いたらびっくりしますよ。

こんな事になるなんて、これまた人間って大したもんですねえ。

もっとも考えてもみれば、今のパソコンの処理能力は楽器の中に入ってるコンピューターよりも遙かに高性能ですから、それくらい出来るのも当然と言えば当然なのかもしれませんね。

つまり、パソコンさえあればテクノは作れるワケですが、そこでソフトウエア的に使うものも、実際の楽器のスタイルをそのまま取り入れたものがほとんどです。つまり基本は一緒。


というワケで次からのページでは、まず基本となる電子楽器の紹介と、その役割、使い方などを簡単に説明していきましょう!
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