Hellは元々フランクフルトの「ロジック・レコード」でA&Rをしており、その後９２年にベルギーのR&S Recordsからシングル「My Diffinition Of House Music」をリリースし、デビューを果たす。その後、ベルリンのアンダーグラウンド・レコードショップの老舗「HARD WAX」にて店員をしながらＤＪ活動を続け、その後活動の拠点を現在のミュンヘンに移動する。そこで、彼の友人の設立したダンス・ミュージックレーベル「DISCO B」でシングルリリース中心の活動を開始。９４年にデビュー・アルバム「Gateert Unt Gefedert」をリリース。このアルバムからのシングルがジェフ・ミルズやデイヴ・クラークらにリミックスされ、ヨーロッパにてクラブヒットを記録する。その後ＤＪを続けながら着実にシングルをリリースし、９７年にDISCOＢ傘下に自身のレーベル「International Deejay GIGOLO」というレーベルを設立。コンピレーションのジャケット等にアーノルド・シュワルツェネッガーのムキムキ写真をフィーチャーし、８０年代調のエレクトロやニューウエーヴ、ディスコサウンドを中心としたユーモラスでコンセプチュアルな音源をリリースしている。その中でウイーン出身のクリストファー・ジャスト「I’m A Disco Dancer」が記録的なクラブヒットを放ち、GIGOLOの名は一躍ワールドワイドに轟くものとなった。また同時にレーベルパーティ「ジゴロ・ナイト」をヨーロッパ各地で繰り広げ、ナゼかパーティーに訪れる客の大部分はゲイ（！）だという。９８年についに問題作となった2ndアルバム「Munich Machine」をリリース。バリー・マニロウが７８年にヒットさせた「コパカバーナ」のカヴァー「Copa」や前述の「My Diffinition Of House Music」なども収録。日本盤もＶ２レコーズから９９年１月にリリース（邦題：華麗なる賭け）されている。また彼は９５年に初来日し、王子３ＤにてＤＪを行っている。また９９年５月上旬に新宿リキッドルームにて来日ＤＪプレイ、間髪をおかずに同５月下旬にも２度目の王子３ＤにてＤＪプレイを行った。海外では「今世界で一番忙しいＤＪ」として、連日世界中を飛び回っている。