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Carl Coxについては説明するまでもないだろう。80年代中盤のアシッド・ハウス初期のウェアハウス時代から、ハードコア時期を経て、UK、そしてヨーロッパのダンス・フィールドのチャンピオンとしてCarl Coxは常にシーンを引っ張ってきた。"実力派Rave DJ"というレッテルから解放され、Carl Coxは今世界で最も注目されているDJだ。

Carlは世界のどのDJよりも多様な夢を実現し成功を収めたDJでありながらも、この業界の中でも随一の働き者だ。彼はDJとしての活躍だけで満足するのではなく、プロデューサー、アーティスト、リミキサー、ビジネスマン、そしてダンス・ミュージック界の大使としての才能を発揮している。

昨年、Carlは訪れる場所全てのダンスフロアーを沸かし、世界中を支配した。ベルリンで行われた、あの思い出深い100万人以上集めた"Love Parade"などのヨーロッパのギグ以外にも彼はイスラエル、アメリカ、オーストラリア、南アフリカで熱狂的な観客に迎えられた。

1997年が明けると共にノン・ストップ・DJミックス・アルバム、F.A.C.T.2を発表したCoxは、今年既にアジアやオーストラリアでツアーを行い、その他にもRadio1の"Carl Cox Live"や、Worldwide Ultimatum Records Tourで世界ツアーを行っている。彼の地元のロンドンのUltimate B.A.S.E.というテクノ・イベントも5月の"The Sound Of Ultimate B.A.S.E.Vol.1"というCoxとJim Mastersが手掛けるミックスCDのリリースに向けてますます盛り上がりを見せている。このCDはUltimate B.A.S.Eの雰囲気を彷彿させるような過去2年間のベスト・トラックがミックスされている。

世界中を飛び回りながらも、Coxはクラブ・カルチャーを題材にしたイギリス映画、"Human Traffic"にも出演している。ウェールズ出身の若き逸材、Justin Kerriganによる脚本と演習のこの映画は、複雑な現代の若者カルチャーを探求している。また、Coxはファッション界への進出も果たした。パリのThierry MuglerのファッションショーでもDJを勤め、大成功を収めた。今後もファッション・ショーでの彼の活躍は期待できるだろう。

今年は何よりも待望の彼自身のアーティスト・アルバム、"Phuture 2000"のリリースがある。そして98年の秋には再来日DJイベントも予定されている。

(c) 1998 Sony Music Entertainment (Japan) Inc.