プラスティックマン・インタビュー 質問作成:佐久間英夫 |
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アートワークだけでなく、各曲のタイトルにおいても、ビジュアル的にこのLPは今までの作品とは違うということをアピールしたかった。全作では曲名に"K"を多く使ったし、今回は"C"を使った。Contain、Consume、Converge...みんな僕が探求しようとしているものを象徴する言葉だ。 あなたの作品はいつも時代を先取りしたものでしたが、自らシーンにおいて新しいものを作り出そうと心掛けて作品に取り組んでいるの?それともごく自然に自分のやりたいことをやっているだけ? 作品をリリースする度に新しいものを作ろうと常に心掛けているんだ。でももちろん毎回これができる訳ではないけどこれが僕の目標なんだ。前回作品を出してから余りにも時間がたってしまったので、この作品では特に今までの作品とは全く違うものにしたかった。「昔」のPlastikman的なサウンドは十分に探求したと思うから、新作では最新のサウンドを作りたかった。 現状として他人のコピーばかりしているテクノシーンにおいて、あなたのようにオリジナルなものを作り続ける秘訣は? このタイプの音楽を作る人が多くいる中で、オリジナルな音を作り続けることは難しくなってきている。他人の曲を単にコピーしている人が余りにも多すぎる。だけどその反面、音楽のクオリティーを考えないほど、極端に変わった音を作る人も大勢いる。この作品で僕は全てのアイディア、考え、そして今まで受けた影響を一緒にして、全く新しいものを作りたかった。 今回のレコーディングにはどれくらい時間がかかった?またいつ頃からどこでレコーディングを行ったのか教えて下さい。 全ての曲は、97年11月から98年2月の間に、カナダのオンタリオ、ウィンザーにある僕のスタジオでレコーディングした。 新作で新たに使った機材はあるの? 機材は古いものと新しいもの、アナログとデジタルなどバリエーションに富んだものを使った。 この作品をどのように聴いてもらいたい?というのも、クラブでダンスしたりする感じとは異なるサウンドではない? このアルバムをダンスレコードにしようとは思わなかった。この作品はきっと,毎晩クラブに行って踊っている人たちが,座ってちゃんと聴く、そしてもしかしたら、物理的にではなく、精神的に踊るための音楽なのかもしれない。 ライブの予定は? いつかはね。今また新しいLPを作っていて、うまくいけば今年の暮れに出せればと思っている。だからライブはそれをリリースしてからになると思う。 ジャケットのアートワークは誰がやったの? このアートワークは何人かでやった。主に僕と僕の弟のマシュー、そして友達のSigma 6のJani AndersonとUKのNovamute RecordsのSeth Hodderが作ったんだ。 かつてPete NamloookやDaniel Bellなどとコラボレートした作品をリリースしていますが、今後誰かと一緒に作品を作る予定は? 今のところ誰かと一緒に仕事をする予定はない。自分自身の曲を作るので忙しいからね。またPeteとはFrom Withinのプロジェクトで一緒にやろうとは言っているんだけど。 |