with Grant Wilson Claridge

 

- まず、コーンウォールというのはどのような場所なのでしょう?

グラント(以下G):イギリスの最南西部で、あまりにも田舎で、ローマ帝国が侵略してきた時、唯一到達しなかった地域でもある。基本的には長くて細い場所で、3方を海に囲まれてるから島みたいな感じがする。人口も少なくて、最も大きな街でも25,000人くらいしかいない。平均は2-300人という場所のところばかりだ。海と牛と牧草ばかりがふんだんにある土地だ。他には何もない(笑)。

- 逆に過疎状態だからこそ、他の人とは違った音楽ができたりして。

G:外からの影響も大きいけれど、それなりにオリジナリティは育ってるだろうね。他の地域よりもリラックスしてるんじゃないかな。

- リチャードとの出会いは?

G:コーンウォールに一軒だけあったハウスのクラブで僕もリチャードも一週間交代でDJをしてた。僕は彼のDJを見に行ってたし、彼は僕のDJを見に来てた。リチャードはディスクじゃなくてカセットでトラックをかけてた。そのカセットが誰の音楽なのか知りたくて声をかけたのが最初の出会いだ。「僕の音楽だ」と彼は言ってた。

- あなたも最初から自分の音楽を作っていて、リリースしたいと考えていたくちなの?

G:リチャードに出逢った時には音楽を作っていなかったけれど、彼はどんな機材を使うといいかというアドバイスをくれた。作り始めたのはそれからだ。でもまだリリースしたことはない。僕としては・・・決して満足がいかないんだろうね。自分の作品に対してはすごく批判的になってしまうんだ。それに、レーベルを経営することの方に時間をとられてしまっている。

- リフレックス・レーベルはどのようにして始まったのでしょう?

G:そういうわけでリチャードと僕はテープで自分たちの音楽をかけていた。19歳の誕生日に少ないけど遺産をもらってたんで、自分たちのレコードをプレスしようということになった。別に一般に売り出すとかじゃなくて、とにかく自分の音楽をディスクにプレスしたいということだけだった。それを店に置いてもらうようになって、それが始まりだった。レコードを置くようになったら、同じように自分の音楽をプレスしたいと思ってるアーティストたちから連絡をもらうようになった。

- ということは、最初は送られてきたテープからアーティストを選んでいったということですよね。

G:どの時期のことを言ってるのかにもよるけど、友だちだったやつだとか、友人の友人のそのまた友人という経路も多かった。コズミック・コマンドは偶然テープをもってたんだ。同じような志の者は、同じような場所に集まってきてたから。そういう感じでアーティストが集まってきた。具体的に誰とどう知り合ったかは、何だか頭が真っ白になって覚えてないけど、そんな風にしてみんなが集まってきた。

- リフレックス・レーベルの作品が日本でリリースされるにあたってのメッセージをお願いします。

G:日本のシーンは絶対的なものだし、日本でのレーベルの活躍を楽しみにしてる。また早く日本へ行きたい。会う人会う人、みんなすごく熱意があるし、来日した時すごくきめ細かに世話してくれた。『ブレード・ランナー』みたいに全部がテクノだし、人々は親切だし、そういうのって僕が大好きなことばかりだ。いい音楽を提供しつづけられることを願ってる。

- これからのリリース予定は?

G:トップ・シークレットだけど、来年にはものすごくいいアルバムがリリースされる。ニュー・アーティストからのものもあれば、既存のアーティストからのものもある。年が重なるたびに、雪の玉も転がって大きくなっていくようだ。基本的には毎年同じだけど、いいレコードを出し続けようってことだ。それからもっと国際的に羽ばたきたいとも思ってる。

- ニュー・アーティストのことを聞こうと思ったんですが。

G:レイラ(Leilla)という女性は、疑う余地なくすごいセンセーションを巻き起こすと思う。彼女はリチャードの友だちで、彼女のミックスはものすごい。基本的にはテクノなんだけど・・・彼女の音楽は描写する言葉を超えてる。プリンスとかビートルズとか、そのくらいすごいマス・アピールを持ってる人で、90年代最も尊敬されるべきアーティストの一人になることは間違いない。ジェームス・ボンドのシーンに出てくるジョン・バリーの音楽みたいに、すごくクラシカルなところもあるし。それが来年になると出てくる。 新人ということじゃ長いリストがあるんだ。全員の名前を覚えてないから、忘れなかったら送るよ。それに彼らの話をしても誰も知らないから、出てきた時にまた話そう。最新情報に注意してくれていれば、出てくると思うし。

- リフレックス・レーベルを経営していく上でのポリシー、重要なことは?

G:基本的には、音楽を聴いて笑えるかどうかってことだ。それもレコード屋で売っないような音楽だ。きっと僕はこれからの人生ずっと、びっくりするような音楽ばかり聞き続けるんじゃないかと思う。さもなきゃ、もっと自分でレコード屋へ行って音楽を買ってるだろう。それから素晴らしい人とばかり仕事をしてるから、今は最高だね。