1996年6月の衝撃的デビューからおよそ半年。
フードラムがシングル"CLASSICS"シリーズを3連続リリースする。
このシリーズによって、テクノにもロックにもどこにも属さないフードラムの本質がいよいよあらわになる。
第1弾には"CLASSICS 1"(クラシックス・ワン)と"Un-"(アン)の2曲を収録。
"CLASSICS 1"には、デビュー作"ビジネス・カード"では見せなかったフードラムのイマジネーション豊かで奥深いサウンドが聴ける。
これはもはやテクノでもトリップホップでも、もちろんアンビエントでもない。
アコースティック・ギターの音色が印象的だ。
そして驚くのは、何といっても"Un-"であろう。
エレクトロの手法を取りながら、まったく彼ら独自のディープで詩的な印象を残してくれる。
これら2曲は話題ばかりを追いかけている今の音楽シーンに投げかけたかけがえのない試金石だろう。
それでは今回のシリーズに対するフードラムのコメントを紹介しよう。
フミヤ
自らの本質、いわゆる根っこの部分についてのこと。 新しさや古さではなく、自分の中に常にあるもの。それを意味している。つまり、自分らにしかできないことをやろうと。アキヲ
むっちゃ"素"で作ってる。そういう意味や。
フミヤ
"素"というのがテーマ。素直にいけばええかなっていうこと。アキヲ
レコーディングに入る前から、ふたりとも同じ気持ちになっていたから。自分たちを縛る必要もないし、シングルっていうことで出来たものから出していけばいいやろうし、変にバランスを取る必要もないやろうと。
フミヤ
主流に反している、定義に反しているっていうイメージ。テクノという認識、ジャズという認識、そうしたいろいろある定義や認識からはずれてるってことや。 シングルが3枚続けて出るから、1枚目は"UN"で、2枚目3枚目でそれぞれの単語がくっついて、3つ繋げるとひとつの言葉になる。