ARTIST



フードラム
HOODRUM

日本が生んだ最高のDJ、田中フミヤと気鋭のテクノ・ア−ティスト、山本アキヲの新プロジェクト、フ−ドラムがいよいよスタ−トする!

昨今、音楽誌のみならず一般誌をふくめ、"DJ"もしくは"クラブ"という言葉がもっか注目の的になっている。田中フミヤは今や世界を代表するDJとして日本はもとよりイギリス、フランス、ドイツでも活動している。昨年はソニ−からDJミックスCD『I am not a DJ』をリリ−スして大きな反響を呼んだことは記憶に新しい。

DJやクラブ・ミュ−ジックという言葉に消極的だったロック系の音楽誌が今のところ唯一取り上げたテクノ系DJが田中フミヤであり、また昨年は雑誌「CUTIE」の人気投票でも第一位になったほど、幅広い層から評判を呼んだ。それは"DJ"や"テクノ"といった最新モ−ドを持ちながら、田中フミヤのもつ古典的な人間臭さがロックとも共通する普遍的なかっこ良さを醸し出しているからこそ起きた現象ではないだろうか。

一方、フ−ドラムのもう一人のメンバ−である山本アキヲもまた、古典的な人間臭さを持った人間だ。しかし、それでありながら、山本アキヲの音楽性は幅広く、ケン・イシイばりの実験的なテクノ作品も発表しているア−ティストでもある。山本アキヲもまたソロ・ア−ティストとして海外での評価も高い。

その田中フミヤと山本アキヲのふたりがいよいよ新しいプロジェクトをはじめる。フ−ドラムの音楽は90年代の最新型ダンス・ミュ−ジックであると同時に、いま現在の日本ではもっともトンがったストリ−ト・ミュ−ジックでもある。しかしこうした最先端の音楽をやりながら、そこに普遍的な人間性を加えることを彼らは忘れない。

そしてふたりのコンセプトはこうだ。

"人間性で、土着的な感じ"
"聴いてるヤツに影響を与えて、何か行動をおこさせるような音楽"
" センセ−ショナルで、時には攻撃的なもの"
"音楽は最新型ダンス・サウンドだが、アティチュ−ドとしてはセックス・ピストルズぐらいのことはやりたい"

今年の年末にリリ−ス予定のフル・アルバムではふたりが自らヴォ−カルをとるという、まさにセンセ−ショナルな計画もある。


フ−ドラム
6/1リリ−ス ミニ・アルバム『ビジネス・カ−ド』について

世界を舞台に活躍するテクノ系DJの田中フミヤと実験派テクノ・プロジェクト、タンツムジ−クの活動で知られる山本アキヲふたりのプロジェクト、フ−ドラムがついにデビュ−する。ふたりにとってメジャ−からのデビュ−作となるミニ・アルバムのタイトルは『ビジネス・カ−ド』。つまり、今までアンダ−グラウンドで圧倒的な支持を得てきたふたりがメジャ−で活動するにあたっての挨拶状という意味も込めてのアイロニカルなタイトルだ。

音楽のほうは、ヒップ・ホップ、エレクトロ、テクノ、ハウス、ジャズ、ダブなど、現在のストリ−ト・サウンドがぎっしりと詰まっている。人間の土着的で根元的な感情をテ−マにしている。ゲストとしてテレビ番組でお馴染みのサンコン氏も参加。また、注目は、最近のテクノ・ミュ−ジックとしては珍しくヴォ−カル・トラックが1曲入っているところだろう。しかも田中フミヤが自ら歌詞を書き上げている。

『ビジネス・カ−ド』はあらゆる要素をミックスしたストリ−ト・ミュ−ジックの最新型であり、そして今後これらストリ−ト・ミュ−ジックをメジャ−なシ−ンで押し進めることのできる待望のデビュ−作である。


山本アキヲ

1969年11月15日、兵庫県尼崎市出身。小学生の時にY.M.O.に触発されて音楽にのめり込む。中学生からはクラッシュ、B52's、トッド・ラングレンなどの音楽に触発され、友人達とライヴ活動を開始。ベ−ス、ヴォ-カル、ギタ−など、いろいろなパ−トを担当する。

15才の時に地元の高校を中退し、アメリカに渡り、ロサンジェルスの高校に通い、ア−トを学ぶ。18才になり高校を卒業後は日本に戻り、大阪を拠点にバンド活動を再開。クラッシュに影響を受けたパンク・バンドとして活動しながら、次第に電子楽器にも興味を持つようになる。

1993年にテクノ・プロジェクト、タンツムジ−クを知り合いの佐脇興英と結成する。そして当時、地元でテクノ・パ−ティを主催していた田中フミヤと知り合い、94年にはフミヤのレ−ベル「とれま」よりタンツムジ−クとしてのシングル「ムジカノヴァ」をリリ−ス。

このシングルがイギリスの大手テクノ・レ−ベル、ライジング・ハイの目に留まり、94年にライジング・ハイと契約を交わすことになる。95年にはライジング・ハイからファ−スト・アルバム『シンセカイ』をリリ−スして海外の雑誌でも評判を呼ぶ。

一方、山本アキヲ個人としてもソロ活動を開始。アキヲ・ミランパ−ク、そしてタ−ヒルという名前でも「とれま」から作品を発表、これらが海外では高い評価を獲得して、ライセンス契約のオファ−もある。また、ケン・イシイの強い推薦で、タンツムジ−クの未発表作品集『スクラッチ−ズ』がサブライム・レコ−ドからリリ−スされる。95年末に東京渋谷のドクタ−・ジ−カンズで催されたケン・イシイ『ジェリ−・ト−ンズ』発売記念イヴェント「リ−ル・アップ」でもライヴを披露する。

96年には、田中フミヤとともにシャケのYOユニット、サイコデリシャスのシングル「ビッグ・ラヴ」のリミックスを手掛ける。そして96年、いよいよ田中フミヤとのプロジェクト、フ−ドラムとしての新たなスタ−トを切る。

1997 (C) Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

ARTIST