LONGMAN

愛媛発！男女ツインボーカルメロディック
パンクバンド、メジャー1stアルバム!!

LONGMAN Just A Boy

Just A Boy

2020.02.05 Release
AICL-3799 ¥2,750(TAX IN)

Special

購入特典

Liner Notes

ライナーノーツ

  • 「antenna*」の編集長
    小川智宏によるライナーノーツ公開中！

    Liner Notes

Track List

収録曲
  • 01
    Opening
  • 02
    Nothing On My Back
    listen stop
  • 03
    Mind Of Past
    listen stop
  • 04
    Memory
    listen stop
  • 05
    Replay
    listen stop
  • 06
    Take Your Time
    listen stop
  • 07
    Wish on
    listen stop
  • 08
    She Is Coming
    listen stop
  • 09
    No End
    listen stop
  • 10
    One Day
    listen stop
  • 11
    Just A Boy
    listen stop

Music Video

動画
  • 『Mind Of Past』Music Video
  • 『Replay』Music Video
  • 『Just A Boy』トレーラー映像
  • 『Just A Boy』Full ver.

Tour

ツアー情報
LONGMAN史上最大規模全国ツアー！
LONGMAN TOUR2020
"Just A Boys&Girl "
チケット購入はこちら！
  • 2/8(土)  岩手県
    盛岡the five morioka
    w/ POT 開場17:30/開演18:00
    問：キョードー東北 022-217-7788
  • 2/9(日)  宮城県
    仙台darwin
    w/ POT 開場17:00/開演17:30
    問：キョードー東北 022-217-7788
  • 2/11(火祝)  北海道
    札幌BESSIE HALL
    w/ GIRLFRIEND 開場17:00/開演17:30
    問：マウントアライブ 011-623-5555
  • 2/15(土)  香川県
    高松DIME
    w/ ジャパハリネット 開場17:30/開演18:00
    問：デューク高松 087-822-2520
  • 2/16(日)  大阪府
    BIGCAT
    w/ BUZZ THE BEARS 開場17:30/開演18:00
    問：キョードーインフォメーション 0570-200-888
  • 2/23(日)  福岡県
    DRUM Be-1
    w/ MOSHIMO 開場17:00/開演17:30
    問：キョードー西日本 0570-09-2424
  • 2/24(月休)  長崎県
    Be-7
    w/ MOSHIMO 開場17:00/開演17:30
    問：キョードー西日本 0570-09-2424
  • 2/29(土)  新潟県
    GOLDEN PIGS RED
    w/ she9 開場17:30/開演18:00
    問：キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
  • 3/1(日)  石川県
    金沢AZ
    w/ PAN 開場17:00/開演17:30
    問：キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
  • 3/7(土)  徳島県
    徳島club GRINDHOUSE
    w/ Hump Back 開場17:00/開演17:30
    問：デューク高松 087-822-2520
  • 3/8(日)  高知県
    高知X-pt.
    w/ Hump Back 開場17:00/開演17:30
    問：デューク高知 088-822-4488
  • 3/28(土)  山口県
    周南 LIVE rise
    w/ SABOTEN 開場17:30/開演18:00
    問：夢番地 広島 082-249-3571
  • 3/29(日)  広島県
    セカンドクラッチ
    w/ ENTH 開場17:00/開演17:30
    問：夢番地 広島 082-249-3571
  • 4/2(木)  神奈川県
    F.A.D YOKOHAMA
    w/四星球 開場18:00/開演18:30
    問：F.A.D YOKOHAMA 045-663-3842
  • 4/3(金)  群馬県
    高崎club FLEEZ
    w/ヤバイTシャツ屋さん 開場18:00/開演18:30
    問：高崎club FLEEZ 027-345-7571
  • 4/5(日)  東京都
    恵比寿LIQUIDROOM
    w/ KUZIRA 開場17:00/開演18:00
    問：DISK GARAGE 050-5333-0888
  • 4/18(土)  愛知県
    名古屋CLUB QUATTRO
    w/ 打首獄門同好会 開場17:30/開演18:00
    問：サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
  • 4/25(土)  愛媛県
    松山市総合コミュニティセンター
    w/ BLUE ENCOUNT 開場17:00/開演18:00
    問：デューク松山 089-947-3535

LONGMAN

Just A Boy

ライナーノーツ

文=小川智宏

 みずみずしくて、新鮮で、眩しい。言葉にするとひどく簡単になってしまうが、『Just A Boy』はそんなアルバムである。LONGMANのこれまでをぎゅーっと凝縮して、同時にそれをぱーんと未来に向けて広げてみせるような11曲。考えてみれば彼らはずっとそういうバンドだった気がするし、その意味ではこのバンドの魅力をストレートに伝えるアルバムだともいえるのだが、そうはいっても現メンバーで活動をスタートして早8年、デビューから7年。本作がメジャー1stアルバムではあるが、バンドのキャリアを単純に数字で計るならば、中堅に片足突っ込んでいるといってもいい年数である。にもかかわらず、このアルバムは初々しい。いや、というよりも、こう言ったほうがいいだろう。決して短くない期間、紆余曲折を経ながらも懸命に走り続けてきた結果、余計なものが振り落とされ、LONGMANに最後に残ったのがこの初々しさだったのだ、と。

 「初々しい」といっても、このアルバムが無邪気だとか、初期衝動だけでできているとか、荒削りだとか言いたいわけではない。むしろその逆で、本作を構成する楽曲たちはどれも経験が生かされ、研ぎ澄まされ、練り込まれている。たとえば、ゴリッとしたギターリフが心を鼓舞する「MEMORY」やダンサブルなシャッフルビートが印象に残る「Take Your Time」。ライブでの爆発が目に浮かぶショートチューン「No End」。レゲエのリズムに挑戦した「One Day」にマイナー調のシリアスなメロディがツインボーカルのハーモニーによって一気に光を放つ「Mind Of Past」。ジャンル無用とばかりに音楽性を広げてきた彼らだが、今作では旺盛なその好奇心が、ひとつひとつの楽曲のキャラクターとバンドの武器をシンプルに突き詰めていく方向に発揮されていて、その上で彼らのシグニチャーであるツインボーカルとキャッチーなメロディと強固な3ピースのコンビネーションが堂々たる風格で鳴っている。逆にいえば、それさえあればLONGMANはLONGMANになる、という確信がアルバムを貫いている。そしてその確信を手に入れるためには、8年という時間が必要だったし、その意味では、2017年にバンドを襲った危機もまた、運命的なものだったと思うのだ。

 そして、サウンドがちゃんと成長と進歩を刻んでいるのと同じように、その歌詞にも、歩んできた日々の結果として立っている今がちゃんと歌い込まれている。音楽性はそれぞれだが、どの曲も、自分たちが積み重ねてきた過去に強い視線を向ける。《Good-bye もう戻らない日々よ／Good-bye どうか忘れないでいて》と叫ぶ「Replay」におけるさわの歌声に宿るセンチメンタルな情感と、メジャーデビューシングルとなった「Wish on」に刻まれた《それでも世界は／繋がれてあって止まりはしなくて／陽は昇って》という、すべてを振り切って明日へ突っ込んでいくような決意は、じつは同じものだ。過去を未来へのジャンプ台にして、その上に立ってさらに高く跳ぶ――過去を忘れず、でも過去に囚われず……そんな意思こそが、このアルバムの初々しさの正体だと思う。

 少年のように純真で、まっすぐであれ。『Just A Boy』という言葉は、自分自身が「Boy」そのものであったら絶対に出てこないものだ。大人になったからこそ、人は「少年のようでありたい」と願う（願わない人もいるかもしれないけど）。だが、「あの頃のように」とか「昔みたいに」とか、懐かしんだり後悔したりするだけの楽曲はこのアルバムにひとつも出てこない。どの曲でも必ず、結論は未来に向かって投げかけられる。「Opening」に続く実質的な1曲目のタイトルにあるとおり、「Nothing On My Back」――「後ろには何もない」のだ。もちろん止まったり迷ったりすることもあるが、それでも視線だけは前を、未来を向いている。それがLONGMANというバンドのすばらしさだし、このアルバムのパワーの源だ。

 ひらい自身もライナーノーツに記しているとおり、このアルバムの歌詞には「繋がれた」というキーワードがいくつも出てくる。この世界は、長い歴史が連なり、同じ時代に生きる人々が繋がり、できている。より実感のある形で言い換えるなら、「俺たちはひとりで生きていない」ということだ。それはもちろんバンドもそう。LONGMANもまた、たくさんの人――それはもちろんこのアルバムを聴いているあなたや、家族や、ライブに集まるキッズ、活動を支えるスタッフなどなどのことだ――が繋がって存在している。というか、LONGMANというバンド自体、ひらい、さわ、ほりほりという3人の出会いと繋がりがなければ生まれなかったし、それがなければ前に進むことはできない。節目となるメジャー1stアルバムで、ひらいはそのことを繰り返し歌にしている。それがどういうことかはおわかりだろう。この『Just A Boy』は、これまでとはレベルの違う、つまり「全部背負っていくぜ」という決心のアルバムでもあるのだ。