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ウィルバート・オードリーと「汽車のえほん」

鉄道好きの父の影響を受けて、ウィルバート・オードリー(The Rev Wilbert Awdry)は幼少の頃から 蒸気機関車に魅せられ、 すぐそばに走っていたグレート・ウェスタン鉄道を毎日飽きずに見ていました。 汽笛を合図に、前の機関車と後ろの補助機関車が力を合わせて坂を登る姿に、オードリーは 「機関車は単なる鉄の機械ではなく人間と同じように感情を持っている」と想像を広げました

この発想をもとに、後年オードリーの2歳の息子がはしかで寝込んだときに、小さな古い蒸気機関車 の物語を語って聞かせました。何度も何度も語っているうちに、紙に物語を書きつけ、線画のイラスト も加えました。このお話は「エドワードのたのしい一日」という物語になっていきました。

オードリーの妻のマーガレットは、この物語を出版社へ持ち込むよう薦めます。そして、エドモンド・ウォードが 興味を持ち、「汽車のえほん」(The Railway Series)として「三だいの機関車」(1945年)、「機関車トーマス」(1946年)の 出版にこぎつけました。エドモンド・ウォードは 挿絵が上手なC・レジナルド・ダルビーにイラストを依頼します。出版後、物語の面白さとダルビーの美しく鮮やかな イラストの効果もあって、たちまちイギリス中の子供たちの人気本になりました。

第10巻「四だいの小さな機関車」、第14巻「小さなふるい機関車」の中で、オードリーは弟のジョージと二人で、 ソドー島という架空の舞台を機関車たちに与えました。二人は熱心に島の地図を作り、島の風景、島民との会話、 鉄道と駅・港、そして機関車たちの歴史も詳しく書いたのです。以後、このシリーズは26巻まで出版され、 世界各国で人気を博しています。日本では1973年に「汽車のえほん」シリーズとして発行されており、 ロングセラー絵本として絶大な人気を誇っています。