子供たちに大人気のきかんしゃトーマスの生い立ちは、60年以上前の絵本にさかのぼります。原作者であるイギリスの牧師 ウィルバート・オードリー(The Rev Wilbert Awdry)は、子供たちに夢を与えたいという思いから絵本の執筆を手がけ、たくさんの作品を残しています。中でも1945年に出版されたトーマスの登場する「The Railway Series」はベストセラーとなり、彼の代表作となりました
イギリスの映像プロデューサーであるブリット・オールクロフト(Britt Allcroft)は、
蒸気機関車のドキュメンタリー番組制作中にオードリー
牧師と会う機会を持ち、彼女自身も幼少のころ親しんだ「The Railway Series」
を映像化することを思い立ちます。そして、1984年にイギリスにおいて、
彼女によってモデルアニメーション化された「きかんしゃトーマスとなかまたち」
がテレビ画面に登場しました。当初より、イギリスはもちろんのこと、ヨーロッパ各地、
オーストラリア、アメリカ、アフリカなど世界中の子供たちの心を
とらえました。世界185の地域で30ヶ国語による放映が行われています。
2000年には長編の劇場映画「きかんしゃトーマス 魔法の線路」が公開されました。 以後、「みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう」や「トーマスをすくえ!!ミステリーマウンテン」、「きかんしゃトーマス 伝説の英雄(ヒロ)」などの長編
が製作されています。
日本においては、1973年にポプラ社が「汽車のえほん」シリーズの出版をスタートし、 現在までロングセラーシリーズとして刊行が続いています。また、その後小学館からも 図鑑や絵本が多数出版され、人気を集めています。また、小学館発行の幼児向け雑誌 「ベビーブック」「めばえ」ではトーマスの連載が継続されおり、多くのファンに愛読されています。
1990年フジテレビの子供番組「ひらけ!ポンキッキ!」で初放映されると、
またたくまに大きな人気を集めました。テレビ放映されたテレビシリーズや映画は
つぎつぎとパッケージ化されて、ポニーキャニオンより発売されています。
その後、2011年3月まで、テレビ東京系列の子供番組「のりスタピッピー!」で放送されていました。
現在、カートゥーンネットワークで毎日放送されています。
このように、現在ではきかんしゃトーマスは世界中で愛されるロングセラーキャラクターとしての 地位を確立させています。